マイクロソフトがWin2000 Datacenter Server
提供のためのプログラムを発表

2000/9/27

 マイクロソフトは9月26日、同社のサーバ向けOSの最上位版「Microsoft Windows 2000 Datacenter Server」日本語版を提供していくための「Windows Datacenterプログラム」を発表した。

 Windows 2000 Datacenter Serverは、同社が販売するサーバ向けOS「Windows 2000 Server」「Windows 2000 Advanced Server」が対象とするよりもさらに大規模な、科学技術計算や大企業のバックエンドシステムといった環境に向けた製品。8〜32wayのマルチプロセッサに対応し、4ノードクラスタリング、最大64GBの物理メモリをサポートする。

発表会見で壇上に立った、マイクロソフト社長の阿多親市氏と、パートナー企業6社の代表。ミッションクリティカル分野をサポートする新製品の登場に期待するコメントが寄せられた。

 Windows 2000 Server、BackOfficeを含め、これまでの同社の製品は店頭でのパッケージ販売も行われていた。だが、今回発表されたWindows 2000 Datacenter Serverでは、24時間365日稼働が必要となるようなミッションクリティカルな分野が対象となることもあり、パッケージ販売は行われず、提携パートナー企業からのシステム込みでの販売のみとなる。同社では、パートナーを交えたWindows 2000 Datacenter Server提供のための「Windows Datacenterプログラム」を用意し、システム構築・運用をサポートしていく。Windows Datacenterプログラムの内容は下記のとおり。

●Datacenter HCT(Hardware Compatibility Test)
すべてのハードウェアを含むシステムに対して14日間の負荷テストを行うもの。認定されたシステムは「Datacenter HCL」としてWeb上で公開される。

●MCSC(Microsoft Cettified Support Center)for Datacenter
運用、保守、サポートを24時間365日体制で実施するサポートセンターで、下記のサービスが提供される。

  • 24時間365日のハードウェアおよびソフトウェアのサポートサービス
  • 99.9%以上の稼働保証サービス
  • 問題発生時の回答のレスポンスタイムの保証サービス
  • 現地に出張して問題解決にあたるオンサイトサービス
  • 問題再現のために、当該施設内に同規模のシステムを常設
  • システム変更管理サービス

 10月1日からの同プログラムの開始時点で、提携パートナーとして名前が挙がっているのは、コンパックコンピュータ、日本アイ・ビー・エム、日本電気(NEC)、日本ユニシス、日立製作所、富士通の計6社。上記以外のベンダーについては、10月1日以降、Windows 2000 Datacenter Server販売のための準備が整いしだい、提携パートナーとして認定していく予定だという。

[関連リンク]
マイクロソフト発表のプレスリリース
Windows 2000 Datacenter Serverの製品ページ


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