三菱、EC対応のソリューションサーバを発表
2000/9/28
「Entranceシリーズ」 eビジネスと基幹業務をオールインワンで提供 |
三菱電機は9月27日、中小規模システム向けのオールインワンサーバ「Entranceシリーズ」の発売を発表した。
新製品は、中小規模の企業や事業所が、効率良く、TCOを抑えて、1台で既存の基幹業務システムを活かしながらWebビジネス用システム構築も行える製品。
プロセッサ構成として、1台のマシン中に機能別マルチプロセッサを採用し、基幹業務とWebビジネスを複数の機能別プロセッサで分散実行する。独自の基幹業務用OSに「DP-UX」用プロセッサ、RDB用プロセッサとして独自開発の「GREO」、Windows NT用のPentium IIIもしくはPentium Xeonの3種類のプロセッサを用意した。
これらのプロセッサ上で稼働する基幹業務やWebフロントシステムなどのアプリケーションを、ハブ&スポーク・アーキテクチャを採用したアプリケーション統合環境「AIH(アプリケーション・インテグレーション・ハブ)」により、シームレスに連携させる。「AIH」はXML技術をサポートするリクエストブローカー「IIB(インターネット・インテグレーション・ブローカー)」を持ち、バックエンドと電子メール、iモードなどのメディア間の情報のやり取りを自動的に行う。
1台でeビジネスに必要な、インターネット受注システムや開発環境などをトータルに提供するため、ユーザーはアドオンやカスタマイズなしに基本的な業務をスピーディに行えるという。提供するツールには、すでに発売されている情報分析ツール「DIAPRISM」のほか、人事アプリケーションやインターネット受注システムなど、今回初めて登場する製品もある。
同社情報システム製作所所長の香取和之氏は、「eビジネスの最も現実的な解」と製品のキャッチフレーズを紹介する。同社はすでに、ミッドレンジサーバとしてWindows NTをOSとする「FT8000」サーバを発売しているが、新製品では必要なソフトをあらかじめ統合し、ソリューションとして提供する意味ですみわけを図る。
「Entranceシリーズ」は全部で4モデル17タイプ。出荷は10月1日より。
製品の仕様と価格は以下の通り。
製品名 | 主な仕様 | 価格 |
「Entrance 300」 |
統合Windowsプロセッサ(Pentium III 700MHz)最大2CPU、DP-UXプロセッサ、高速GREO |
344万9千円より |
「Entrance 500」 | 統合Windowsプロセッサ(Pentium III 850MHz)最大2CPU、拡張Windowsプロセッサ(Pentium
III 850MHz)最大2CPU、DP-UXプロセッサ、高速GREO メモリ:最大4.25GB HDD:最大680GB |
1162万円より |
「Entrance 700」 | 統合Windowsプロセッサ(Pentium III Xeon 550MHz)最大4CPU、拡張Windowsプロセッサ(Pentium
III Xeon 550MHz)、最大4CPU、DP-UXプロセッサ、高速GREO メモリ:最大7GB HDD:最大1.2GB(RAID5オプション装着時) |
4270万円より |
*上記のほか、エントリモデル「Entrance 200」(160万円より)もある。
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