押し寄せるワイヤレスLANの波

2000/10/3
(09/29/00、 12:12 p.m ET) By Stuart Glascock、 TechWeb News

 無線LAN製品の互換性を認証する組織、Wireless Ethernet Compatibility Alliance(WECA)が順調に活動を続けている。

 WECAによると、無線LAN製品の相互運用性に関して18件のWireless Fidelity(Wi-Fi)が新たに認定され、認定プロセスに合格した製品は合計で46製品あるという。

 さらに、この非営利の業界団体には新たに5社の企業(Acer NeWeb、Bromax Communications、Colubris Networks、OTC Wireless、ParkerVision)が加盟して、WECAのメンバーは55社になった。

 Wayportのイベントマネジャー、Michelle DeWinter氏は、「WECAは、IEEE 802.11b HR国際標準に合わせて製造されたワイヤレスインターネット製品の標準を作成するために設立された」と語る。

 Wayportは、Wi-Fiのロゴを取得し、NetWorld+Interop Atlanta 2000に出展した19社のベンダーの1社。有線と無線の両方のイーサネットカードによる回線を使って、空港やホテルで旅行者に高速アクセスを提供するWayportは、Wayport Networksを使ってアトランタ近辺のホテルでショーの参加者を歓迎した。

 認定を支持するもう1つのベンダーが、Wi-Fi製品用のチップ、リファレンスデザイン、そしてソフトウェアを開発するIntersil Holdingだ。

 Intersilのチャネルマーケティングマネジャー、Ed Paulik氏は、「市場に是非とも導入してもらいたい。Wi-Fiで認定された(ワイヤレスPC)カードならば、今日あるv.90(PCMCIA)カードのように、カスタマーがどこのメーカーのものを購入しても機能することになる」と語った。  

 WECAによると、Wi-Fiのロゴは、さまざまな主要ベンダーが発売するPC無線LANカード、デバイス、そしてアクセスポイント間の互換性を保証する役目を果たしているという。PC製品としては、ノートブック用のPCMCIAカード、デスクトップ用のISAおよびPCIカード、そしてどちらにも対応するUSBモジュールなどがある。

 Wi-Fiのロゴが認められた製品は、Agilent's Silicon Valley Networking Labで独自のテストを受けることになっている。

 Wi-Fi認定製品のメーカーには、3Com、Actiontec、Askey Computer、Cisco Systems、Compaq Computer、EMTAC Technology Group、Enterasys Networks、富士通、IBM、Intel、Intermex Technologies、Intersil、Lucent Technologies、Melco International Development、No Wires Needed、Nokia Networks、Samsung Electronics、Symbol Technologies、Z-Com、Zircom、およびZoom Telephonicsなどがある。

 WECA副会長のDavid Cohen氏は、「無線LAN標準に関して、これほど多くの企業からこのように明確なコミットがあったことは過去にはなかった。厳密なWi-Fi認定プロセスを通過した製品が46もあることがそれを証明している。コンシューマーやITマネジャーは明らかにメリットを享受できる」と語った。

[英文記事]
Wireless LAN Wave Surges

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