ロータスがノーツ/ドミノR5に新機能を追加

2000/10/4

 ロータスは10月3日、新機能が追加された新しいノーツ/ドミノR5を発表した。新機能には、ネットワークに接続されていない状態でWebブラウザからノーツのアプリケーションを利用できる「ドミノオフラインサービス」や、マイクロソフトのOutlookをドミノに接続する「iノーツアクセス for Microsoft Outlook」、そしてドミノをファイルサーバのように扱える「ドミノネットワークファイルストア」がある。

オフラインのWebブラウザからドミノを利用

 ドミノオフラインサービス(DOLS)は、Webブラウザからオフライン環境で、あらかじめレプリケーションしておいたデータベースやアプリケーションにアクセスする機能。作業後に再度レプリケーションを実行してデータベースを同期させれば、Webブラウザからの作業内容をデータベースに反映できる。対応するWebブラウザは、Internet Explorer 4.01 SP2、5.0x、Netscape Navigator 4.5以降。

Outlookからドミノに接続可能に

 iノーツアクセスfor Microsoft Outlookは、Outlookをドミノのクライアントとして利用可能にする。いままでOutlookはPOP3などを利用してドミノへ接続することはできたが、カレンダ/スケジューラ/アドレス帳機能などは利用できなかった。iノーツアクセスでは、Outlookに対するMAPIインターフェイスを提供することで、こうしたノーツだけしか利用できなかったドミノの機能をOutlookでも利用可能にする。

ドミノをファイルサーバとして利用する

 ドミノネットワークファイルストア(DNFS)を利用すると、利用者はWindowsのデスクトップから、「コンピュータネットワーク」を通じてファイルサーバと全く同じようにドミノにファイルを保存したり、取り出したりすることができる。保存したファイルはドミノデータベースに蓄積され、ノーツからも通常のデータとしてアクセス可能だし、ワークフローなどのアプリケーションに載せることも可能。

 ロータスは、これらの新機能を従来のノーツ/ドミノR5のメンテナンスリリースとして提供する。小数点以下のバージョンはこれで R5.05となる。


ドミノオフラインサービスの画面。中央のウィンドウ「iノーツシンクマネージャ」で、レプリケーション動作などを行う。背景のWebブラウザは、ドミノで作成したアプリケーションへアクセスしている状態。

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