インテルがWebアプライアンスサーバの新版を発表
2000/10/5
ラックに収められたIntel NetStructure製品群 |
インテルは10月4日、同社が発売しているネットワークシステムを構築する製品群「Intel NetStructure」シリーズに、WebアプライアンスサーバやWebキャッシング製品など、全7モデルを新たに追加したことを発表した。
今回発表されたのは、Webアプライアンスサーバ「Intel NetStructure 1010/1020 Hosting Appliance」、Webキャッシングを行う「Intel NetStructure 1520 Cache Appliance」、SSL処理を高速化する「Intel NetStructure 7115 e-Commerce Accelerator」、負荷分散機能を提供する「Intel NetStructure 7185 e-Comerce Director」「Intel NetStructure 7145/7175 Trafic Director」の計7モデル。
Intel NetStructure 1010/1020 Hosting Applianceは1Uサイズのラックマウントサーバ製品。OSにLinux(RedHat 6.2ベース)、WebサーバのApacheとメールサーバのSendmailをプリインストールしており、Webブラウザベースでの管理ツールが提供される。同社では、近年盛り上がりをみせるデータセンターなど、Webアプライアンスサーバ用途での需要を見込んでいる。
Webキャッシング機能を提供するIntel NetStructure 1520 Cache Applianceは、従来のIntel NetStructure 1520 Cache Applianceに比べ、トラフィックスループットが45Mbps→15Mbpsと制限されているものの、価格が約40%に設定され、サイズが2U→1Uとコンパクトに設計されており、中・大規模クラスなど、Webサイトの規模に合わせて製品が選択可能になった。
SSL処理の高速化やロードバランシング機能を提供する「Intel NetStructure 7115 e-Commerce Accelerator」「Intel NetStructure 7185 e-Comerce Director」は、従来製品の「Intel NetStructure 7110 e-Commerce Accelerator」「Intel NetStructure 7180 e-Comerce Director」からSSLの処理能力が約2〜3倍引き上げられており、より大規模なサイトでの使用が可能になった。また今回新たに、SSLの処理機能を外し、ロードバランシング機能のみを提供する「Intel NetStructure 7145/7175 Trafic Director」も加えられた。
今回の発表でインテルは、ECサイト等での需要が見込まれるWebサーバや負荷分散装置をひととおり揃えた。今後、先日表明したデータセンター事業への進出などにみられるように、PC周辺チップ・周辺機器の提供にとどまらず、インターネットのインフラを提供する総合企業への道を歩むことになる。
製品名
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希望小売価格
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出荷予定時期
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Intel NetStructure 1010 Hosting Appliance |
29万8000円
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2000/10/16
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Intel NetStructure 1020 Hosting Appliance |
54万8000円
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2000/10/16
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Intel NetStructure 1520 Cache Appliance |
98万円
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2000/10/16
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Intel NetStructure 7115 e-Commerce Accelerator |
300万円
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2000/10/23
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Intel NetStructure 7185 e-Comerce Director |
750万円
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2000/10/23
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Intel NetStructure 7145 Trafic Director |
135万円
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2000/10/30
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Intel NetStructure 7175 Trafic Director |
190万円
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2000/10/23
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[関連URL]
インテルのホームページ
Intel NetStructureシリーズのページ
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