i2、BroadVisionと販売側マーケットプレイスで提携

2000/10/12
(10/09/00、 8:24 p.m ET) By Antone Gonsalves、 TechWeb News

 BroadVisionとi2 Technologiesは10月9日、i2のマーケットプレイス・ソフトウェアとBroadVisionの販売側アプリケーションとを組み合わせた製品を共同で開発、宣伝、販売することを発表した。

 まだ名前の決まっていないこの新しいソフトウェアは、i2のTradeMatrixプラットフォームとBroadVisionのOne-To-One商取引アプリケーションやパーソナライゼーションエンジンを組み合わせる。これらの技術の統合は2001年第1四半期末までに完了する見込みだ。

 この提携の金額面での条件は明らかにされていないが、両社の関係者によると、製品は両社が一貫したサポート体制を整えて宣伝、販売することになるという。提供手段は購入ベースおよびホスティングサービスベースのいずれかになる予定で、価格はまだ明らかにされていない。

懸念されるi2、Ariba、IBMの3社提携への影響

 i2の社長、Greg Brady氏によると、この提携により、i2とAriba(購入側マーケットプレイス・アプリケーションのベンダー)が結んでいる提携を「補完する」ソフトウェアが生まれるだろうという。

 「われわれとAribaとの関係では、まだ購入側の成果が十分に上がっていない」(Brady氏)

 Brady氏によると、BroadVisionのアプリケーションは、より堅牢な受注、管理、および履行サービスの各機能を提供してくれるという。

 Brady氏は、カリフォルニア州サンディエゴで10月11日まで開催されているフォーラム、Planet2000の記者会見で、「BroadVisionとの関係によって、正直なところ(市場で)かなり無視されている残り半分の問題が解決できるようになる」と語った。

 この記者会見には、Brady氏のほかにBroadVisionの社長兼CEO(最高経営責任者)であるPehong Chen氏も加わった。Brady氏は、現在BroadVision製品を導入中のPricewaterhouseCoopers(PWC)が、この新製品の販売に同意したことにも触れた。

 「PWCとはまだ何の発表も行っていないが、彼らはこの共同開発製品のインプリメンテーションとサポートに関連した魅力的なサービスを提供することを計画している」(Brady氏)  

 Brady氏は、i2がIBMおよびAribaとの提携で直面するとアナリストが予測する統合の問題に関して、今回の新しい提携が悪影響を及ぼすことは全くないだろうと語っている。i2、IBMおよびAribaは、小売り、航空宇宙、建設、および化学などの各業界向けのオンライン市場を構築すべく3月に提携を結んでいる。

 「提携が統合の問題をややこしくするとは思っていない。実際、この統合は販売側ソリューションに関するわれわれとBroadVisionとのものであって、Aribaのコンポーネントとの統合はほとんどない」(Brady氏)

 Brady氏によると、i2とBroadVisionによる製品はi2、IBM、およびAribaによるパッケージのオプションとして販売されることになるという。

 業界調査機関のAMR Researchは先月、この3社提携による製品のシームレスな統合に疑問を投げかけた。

 AMRのアナリストであるRandy Weston氏とPierre Mitchell氏は、「個々に構築されたこれらのプラットフォームが長期間、本質的に相互対応するという見方は、どちらかといえば希望的観測だ。これまで、このような寄せ集めが効果的な製品戦略であると示されたことはなく、エンドユーザーは最終的には統合に投資する結果になるだろう」と述べている。

[英文記事]
BroadVision, i2 Join In New Sell-Side App

[関連リンク]
i2テクノロジーズ
BroadVision

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