米サン、家庭用組込みJava開発ソフトを無償提供

2000/10/13

 米サン・マイクロシステムズは10月10日、家庭のネットワークを対象にした組込み用Javaソフトウェア、「Java Embedded Server (JES) 2.0」を発表した。同社では、開発キットを無償で提供することも発表した。

 同社が発表した「Java Embedded Server (JES) 2.0」は、ソフトウェア開発キットと開発プロセスを簡略化するツールで構成される。製品はOpen Services Gateway Initiative (OSGi)仕様に準拠する。OSGiは米サン、米IBMらが1999年3月に立ち上げたホームゲートウェイの標準を策定する業界団体で、参加社は現在75社にのぼる。

 同製品は、統合開発環境Forte for Java Community Editionのカスタマイズ版にバンドルされるという。また、「iPlanet Web Server」を始めとするiPlanetサーバー群とJES 2.0を搭載した管理ソフトを連携させる予定もあり、実現すればゲートウェイの中央操作・管理が可能になるという。

 米国を中心に、家庭でのネットワーク構築市場は拡大しつつある。同社の今回の新製品も 対象はホームゲートウェイデバイスでの利用を意識したものだ。

 開発キットを無償としたことについて、同社では、サービスプロバイダによる、オープン性があり、安全かつ信頼性のある次世代のエンド・ツー・エンド・ソフトウェアのインフラ構築を促進・貢献したいとしている。ダウンロードは同社のサイトより行える。

 すでにJES技術のライセンスを取得して家庭用ゲートウェイ製品を製造すると発表したベンダーもある。また、サンはInvensysと共同で情報家電のインフラ構築に関する製品開発の予定があることも明らかにしている。

[関連リンク]
米サンマイクロシステムズの発表資料
Java Embedded Serverの製品紹介およびダウンロード

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