日本ベリサイン、指紋認証ツールベンダーと提携
2000/10/14
日本ベリサインとバイオメトリクス・ソリューションのプロバイダーである日本セキュアジェネレーションは10月13日、提携を結び、PKI(公開鍵基盤)と指紋認証技術をセットで提供していくことを発表した。
BtoBおよびBtoCの電子商取引において、本人確認、情報保護をはじめとしたセキュリティ対策が急がれている。PKIは電子署名と暗号技術を用いて安全な取引を実現するといわれており(詳しくは特集:PKI導入の手引きを参照)、各社のサイトで導入が進んでいるセキュリティ技術だ。
今回の提携により、日本ベリサインのPKI技術に日本セキュジェンの指紋認証技術を組み合わせ、より安全度の高い包括的なソリューションの提供が実現するという。具体的にはPKI製品において、ユーザー確認の際に指紋認証技術を用いる(なりすましの危険性を排除)、指紋認証製品において、バイオメトリクス情報をPKIにより保護(情報漏洩の危険性を排除)などが実現する(日本ベリサイン提供のPKIと指紋認証連携でのソリューション構成図)。
日本ベリサインによると、金融業界をはじめとして高度なセキュリティを求めるニーズが高まっているという。今回の提携により、ユーザー企業の利便性を損なうことのないソリューションの提供が実現するとしている。
日本ベリサインは、日本のセキュリティ市場への進出が一番はやかった米ベリサイン社の日本法人で、1996年に設立された。米ベリサインは世界最大手だが、日本では今年7月の日本ボルチモアとサイバートラストの合併により誕生した日本ボルチモアがシェアを握っているという見方が強い。昨年度の日本の電子認証市場規模は31億円で、2006年には15倍に成長するともいわれている。
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