開博まであと74日、インパクは日本のIT化に…

2000/10/17

インパク協会には吉村作治氏も名を連ねている。大学生設営の「カレパク」チームに囲まれて。

 政府の新千年紀(ミレニアム)記念行事として開催される「インターネット博覧会」(インパク)の準備が進められている。2000年12月31日から1年間、インターネット上で開催されるイベントで、内閣総理大臣官房に設置された新千期記念行事推進室が10月16日、同イベントのパビリオンについての発表を行った。壇上には同行事担当大臣である堺屋太一氏、インパク編集長の糸井重里氏らが登場し、多くの記者に囲まれた。

 インパクでは、インターネット上に特定テーマパビリオンと自由参加パビリオンの2種類のパビリオンが登場する。特定テーマパビリオンとして、国や地方自治体、民間企業やNPOなどから203のパビリオンが選出された。例えば、国からは「20世紀2001大事件」といったパビリオンの設営が予定されている。 また、同推進室では自由参加パビリオンの募集を開始することも発表した。民間企業やNPO、個人も、各自のテーマに基づきパビリオンを設営できる枠だ。受付は10月17日で、郵送または電子メールで受付を行う。

堺屋大臣  「面白い、便利と思ってもらうためにはコンテンツがキー」

 堺屋大臣は「世界初のインターネット行事。将来に引き継がれるような偉大な国際行事にしたい」と意欲を見せた後、「日本のIT化の立ち遅れが指摘されるが、インパクを機に遅れを取り戻したい」と続けた。

 行事懇話会座長を務めるトヨタ自動車代表取締役の奥田碩氏は、会期間中予想される会社からのアクセスにより生産性が落ちるのでは、という記者からの質問に対し、「トヨタではアクセスを禁じないが、限度があるだろう」と苦笑した。

テスト用紙を手に趣旨を語る糸井氏

 ところで、この記者会見中、壇上の方々も集まった記者もあるテストを受けた。“合図があるまで封を開けないで下さい”と書かれた封の中には、“気さくなI.T.テスト”と書かれ、“インターネットについての知らざるを知るために”という副題がつけられた試験問題が入っていた。糸井重里氏が指示をしての試験開始となったが、実態を知るためにテストをしているという糸井氏は「読み書きインターネットという観点でいろいろなシーンでテストを受けて結果をサイトにオープンしてく」という。堺屋大臣も受けたテストの結果は、インパクのサイトにアップされる予定だ。

 

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インターネット博覧会

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