日本アリバ、ソフトバンクの出資を受け本格展開

2000/10/21

 ソフトバンク、ソフトバンク・イーコマースと米アリバは、10月20日、日本アリバを合弁事業として共同で事業展開することを発表した。ソフトバンク・グループは第三者割当増資を実施し、米アリバと共に日本市場への本格的進出を行う。

 米アリバは、1996年設立のe-マーケットプレイス・ソフトの大手ベンダー。顧客数は世界約450社に及ぶ。製品には、オンラインでの電子調達ソリューション「Ariba Buyer」、BtoBのe-マーケット構築ソフトの提供 「Ariba Marketplace」、すでに構築した産業別e-マーケットプレイスでの物流・金融決済のフローを作る「Ariba Commerce Services Network」などがある。

  10月18日に発表した第4四半期決算では前四半期の67%の売上増、年次決算は前年比515%増2億7900万ドル。また、マイクロソフトとIBMのUDDI(Universal Description Discovery and Integration)構想への参加、i2テクノロジーズとIBMとの提携など、活発な企業活動を展開している。日本には1999年12月に進出した。

 日本の企業間電子取引市場は、3年後に3.5倍に膨れあがると予測されている。日本より進んでいるといわれる米国では、市場がすでに立ち上がり堅調な伸びを示した同社だ。ソフトバンクの出資を受けることにより、日本での急速な市場の伸びに対応する態勢を整える狙いがあると思われる。

今回の発表でソフトバンクは、ソフトバンク・グループ内でもアリバ社の製品を積極的に使用していくことも発表した。

 具体的には、 ソフトバンク・グループ内の電子調達システムでの活用、 約450社のグループ関連会社が活用できる水平型(ホリゾンタル)BtoBマーケットプレイスの構築、日本での産業別の垂直型(バーティカル)BtoBマーケットプレイスの構築、日本市場向け「Ariba Commerce Services Network」の開発・構築、の4点が計画として発表されている。


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