Linuxは70%で成長、4年後に25%のシェアとIDCが予測
2000/10/27
調査会社IDC Japanは、10月26日、2000年の国内PCサーバーOS市場の見通しを発表した。2000年のライセンス出荷本数は53万強に達し、OS別ではLinuxの成長が突出した予測となった。
OS別に見ると、トップはWindows NT Serverの60.9%で、2位がWindows 2000 Serverの18.3%、3位のUNIX(9.4%)、4位のLinux(7.8%)が後に続いている。ちなみに昨年度の実績では、NTはシェアが81.3%でライセンス数が34万1061本、UNIXは10.1%、4万2500本、Linuxが4%、1万6858本だった。
昨年度の実績から見ても明らかなように、Linuxが飛躍的な伸びる予測結果となった。IDCではこの理由を、ベンダーの取り組み姿勢の強化、Linuxそのものの使いやすさの向上、エンドユーザー自身が購入して利用するケースの増加などと分析している。同社では今後もLinux人気は続くと予想し、約70%の成長率でライセンス数を増やし、2004年にはシェアが約4分の1の25.4%に達すると予測している。これは、7月に同社が発表した、成長率44.8%、2004年のシェアが12.0%という予測を大幅に上方修正したもの。
Windowsに関しては、NTは昨年よりシェアが落ちるが依然として首位の座を保ち、今年2月に発売された2000と合わせればほぼ昨年の比率をカバーする。これについて、IDCでは、Windowsユーザーの保守的な姿勢以外にも2000対応のソフトが出揃っていないことが影響し、リプレースにNTを採用していると分析した。
全体のライセンス出荷本数の見通しは53万1300本で、昨年実績の41万8600本に対し26.9%の成長となる。同社は、サーバー市場全体の成長率は2004年まで年間平均17.3%ペースで堅調に伸びると予測している。
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