EMCがSANと連携するNAS製品を発表

2000/12/7

 ストレージベンダーのイーエムシージャパン(以下EMC)は、NAS(Network Attached Storage)を実現する新製品を発表した。NASとして手軽にファイル共有ができる一方、ストレージ自体はSAN(Storage Area Network)によって構成されるため、高い信頼性と速度を実現できる点が特徴。

 新製品は、SANをコントロールする「HighRoad」ソフトウェアと、NAS機能を実現するハードウェア「Celerra」の組み合わせ。Celerra自体にはストレージ機能はなく、サーバとストレージがファイバーチャネルなどで接続されているSANに対してCelerraを接続する。と同時にCelerraをイーサネットに接続することで、CelerraのNAS機能によって、SAN上のストレージをNFSやCIFSなどのプロトコルでファイル共有ができるようになる。このときにSANに接続されているSolarisなどのサーバOSに、管理ソフトウェアとしてHighRoadを導入する必要がある。

 いままでのSANは、おもにストレージとサーバ間で大量のデータを転送する目的に利用されており、NFSのように多くのクライアントに情報を提供する用途には向いていなかった。その弱点をNASと組み合わせることで解決した。

 また、同社は同時に単独でNASとして動作する「Claris IP4700 System」を発表した。これは、1つのラックにプロセッサ、電源、ストレージなどを搭載した製品。IP接続をすることで、簡単にネットワーク上にストレージを利用可能にできる。

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EMCジャパン

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