デジタルファクトリがクラスタに対応した
「Kondara MNU/Linux HPC 2000」発表

2000/12/13

 デジタルファクトリは、Kondara MNU/Linux 2000にクラスタ構築機能を追加した「Kondara MNU/Linux HPC 2000」(開発コード:nekondara)を発表した。価格はオープンプライスで、2001年1月上旬より出荷を開始する。

 同製品は学術・科学技術計算などの分野で利用されているBeowulf型(注)や、通常型クラスタシステムを構築するための機能を備えていることが特徴。

 Kondara MNU/Linux 2000をサーバノードにインストールすると、ネットワークで接続されているクライアントノードにサーバノードと同様の環境をインストールするインストール省力化機能、ディスクレスマシンをクライアントノードとして利用するためのディスクレスクラスタ構築機能、サーバノードからクライアントノードの電源オン/オフや状態監視を行う機能などがある。

 並列計算ライブラリにはLAM(lam 6.4-a2)、MPICH(mpich 1.2.1)、PVM(pvm 3.4.3)を装備するほか、サーバノードにコマンドを入力すると、それをクライアントノードで並列実行することも可能。通常のCluster of Workstationも構築できるため、昼間はデスクトップ環境として利用し、夜間にクラスタリングを行うなどの運用にも対応できる。

(注)
 Beowulfの語源は、英語で書かれた最古の叙事詩「Beowulf」(ベイオウルフあるいはベーオウルフ)に登場する英雄の名前。

 NASAのGoddard宇宙飛行センターが構築したPCクラスタの名称であり、低コストで科学技術計算用コンピュータを実現することを目的とする。BeowulfではLinuxをインストールした1つ以上のクライアントノードと1つのサーバノードをネットワークで接続して構成する。クライアントノードはサーバノードによって設定・制御され、サーバノードからの指示以外のことはできない。 詳しくはThe Beowulf Project(http://www.beowulf.org/)を参照。

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プレスリリース
Kondara MNU/Linux 2000
Kondara Project

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