ホームネットとセキュリティが新しい、
ネットワーク展示会「NET&COM21」

2001/2/9

 2月7日、最新のIT/ネットワークソリューションの展示会「NET&COM21」が千葉県幕張の日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開幕した。初日は雨模様にもかかわらず2万749人が来場、主催社である日経BP社は、2月9日までの期間中に7万8000人の来場者数を見込んでいる。また、「CTI Solution Expo」、「Network Security Expo」、「Linux Exhibition」が同時開催となり、合わせて331社が出展している。

今年のテーマは「情報ネット・システムで21世紀を勝ち残る」

 来場者の注目を集めていたのは、ネットワーク技術の展示やデモが行われている「ネットワーク最前線」のブースだ。同ブースでは、ホームネットワークとIP電話ソリューションの2つがテーマとして取り上げられていた。

写真1:B5ノート版PCよりも大きかった「ホームルーターSJ6」

 中でも、松下電送システムが参考出品したIPv6対応「ホームルーターSJ6」(写真1)は人気が高かった様子。同製品は、IEEE1394による情報家電の接続やIEEE802.11bによる高速無線通信、100BASE-T Ethernetにより従来のPC接続も可能となるなど3つのインターフェイスを搭載し、IPv6による通信を標準でサポート、セキュリティはIPSecに対応している。製品化の予定などはまだ未定とのこと。

写真2:Bluetooth対応アクセスサーバー

 このほか、エーアイコーポレーションのブースでは、Bluetooth対応アクセスサーバー「Red-M 3000ASアクセスサーバー」によるBluetoothのデモンストレーションが行われ、こちらも注目を集めていた(写真2)。

 セキュリティ系では、ファイアウォールやVPN製品の展示が多かったが、目を引いたのは、ユーザー認証のシステムだ。

 エントラストジャパンのブースでは、ソニー製のUSBインターフェイスに接続する指紋読み取り装置「FIU-710」を使ったユーザー認証のデモンストレーションを行っていた(写真3)。指紋の登録、認証はわずか1〜2秒で行われ、まったくストレスを感じさせない。また、FIU-710では、秘密鍵の生成・保管機能を有しているため、USBインターフェイスをもっているPCであれば、利用できるのも利点の1つだ。

 ほかにも、アラジンジャパンが、USBインターフェイスに接続するUSBキー「eToken」を展示(写真4)。電子証明書や秘密鍵、公開鍵などをメモリ内に保存し、利用する。また、コンパックの「Compaq iPAQ Pocket PC」(日本未発売)が、PCカードタイプのICカード&ICカードリーダーと合わせてネットタイムのブースに展示されていた(写真5)。

写真3:指紋読み取り装置「FIU-710」。すでに、ソニーマーケティングでは、 同製品を導入している

写真4:USBキー「eToken」は、PKIにおいて認証局から発行された電子証明書、 秘密鍵、公開鍵などを保存し、活用できる

写真5:日本未発売の 「Compaq iPAQ Pocket PC」と 拡張ジャケットに装着されたPCカードタイプのICカード&ICカードリーダー(右)、 CFタイプのインターフェイスをもつ拡張ジャケット(左)

 SSHコミュニケーションズ・セキュリティは、2月7日付けで、「SSH Secure Shell 2.4日本語版」を発表した。SSH Secure Shell 2.4は、RSA SecurID、Kerberos 5、PAM(Pluggable Authentication Modules)など最新の認証ツールに対応している。

 そのほか、ソリトンシステムズのブースでは、3COM社のサーバー向けEthernetカードの新製品「3C996-T」が展示されていた。同製品は、1000BASE-Tに対応し、PCI 2.2、PCI-X 1.0に対応したEthernetカード。価格は3万1800円を予定している。

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