光ファイバー提供第1号、月額4900円

2001/2/15

 有線ブロードネットワークスは2月14日、光ファイバーによる常時接続を実現したISPサービスの提供を開始することを発表した。3月に東京の一部区間でスタート、その後、順次提供エリアを拡大し、2003年の春には全国の主要都市で利用可能となる見込みだ。

 同社では今回、「ホーム100」「オフィス100」と、家庭向け・法人向けの2種類のサービス形態を用意した。いずれも接続速度は100Mbit/s(ベストエフォート)。例えば、ISDNで64Kbit/s接続した場合、ダウンロードに3時間28分かかる音楽ビデオ1曲分のダウンロード時間は約8秒で1560倍を実現する。ADSLと比較しても66倍以上となる。

宇野社長。同社では昨年10月より東京・赤堤地区で284世帯を対象に事前の実験提供を行った。本サービスでは、モニターから寄せられたフィードバックを料金体系やコンテンツに反映させたという

 ネットワークは、家庭および企業に設置したメディア・コンバータとノード、ノードとハブ、ハブとネットワーク・オペレーション・センター(NOC)を光ファイバーでつなぐ。
ノード―ハブ―NOC間を多重化したギガビットEthernetにすることによりコストを押さえ、障害にも備えたという。

 料金は、PC5台まで接続可能の「ホーム100」が月額4900円。PC10台までの「オフィス100」が月額9800円。これにセットで提供される予定の電子メールなど各種機能や無料・有料コンテンツを提供する「BROAD−GATE01」の料金300円(月額)が加算される。別途、初期工事費、事務手数料、モデム使用料がかかる。

 サービス開始は2001年3月1日より。東京・渋谷区、世田谷区で提供し、その後東京23区、政令指定都市を中心に展開する。2003年4月には全国主要都市で提供される見込みだという。

 ADSLサービスの提供が相次ぐ中、光ファイバーは時期尚早なのでは、という声に対し、同社代表取締役社長 宇野康秀氏は「コンテンツが揃っていないのは事実。だが、まずはインフラ環境を提供することがわが社にできること」と語る。「BROAD−GATE01」では映画のオンデマンド上映やバンドなどのコンテンツを揃えた。今後は、サービス・プロバイダやコンテンツ・プロバイダと契約し、課金・認証、配信するプラットフォームとして展開して行く予定。

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