IBM、iSCSI規格をサポートした新ストレージ製品を発表

2001/4/13

 日本IBMは4月12日、iSCSIを利用した新しい形態のストレージ製品「IBM TotalStoarge IP Storage 200i」を発表した。

ラックマウント型の「IBM TotalStorage IP Storage 200i モデル200」

 iSCSIは、別名SCSI over IPと呼ばれ、SCSIコマンドをIPでカプセル化する規格である。SAN(Storage Area Network)では、IPネットワークとは規格が異なるSAN専用のネットワークが必要となるが、iSCSIなら従来のネットワークをそのまま利用できる。

 今回発表されたTotalStorage IP Storage 200iには、ワークグループ・モデルのモデル100(タワー型でディスク容量109GBから218GBまでをサポート)と、部門サーバ・モデルのモデル200(ラックマウント型で、ディスク容量218GBから1.74TBまでをサポート)の2モデルある。

 コントローラ用のOSにLinuxを採用。サポートOSはWindows NT、Windows 2000、Linux。さらにAIX、Solaris、HP UXへの対応も現在進めているとのこと。伝送速度は10BASE-T/100BASE-TX、Gigabit Ethernetに対応している。

 気になるNASとiSCSIとの違いだが、NASはIPネットワーク・プロトコルとファイルプロトコル(CIFSやNFS、HTTPなど)を利用しているのでファイルへのアクセスに向いている。それに対してiSCSIは、IPネットワーク・プロトコルとSCSIプロトコルを利用するので、データベースなどへのアクセスに向いていると、IBMは説明している。

 IBMは今回の製品の販売ターゲットを、ERPやCRMなどのデータベースと連携する製品の利用ユーザーとしている。また、SANを構築する場合、大規模でないと導入メリットが得られないが、そこまでの規模ではないユーザーや、SANの導入をためらい、NASを導入したASPやiDCなどの企業もターゲットになりそうだ。

 iSCSIは、シスコシステムズとIBMが中心となり、2000年11月にIETF(Internet Engineering Task Force)にInternet-Draftを提出したEthernetを経由してSCSIを利用する規格。現在IETFで審議中で、順調にいけば2000年度中に標準化されそう。今後、各社からiSCSI対応の製品が投入される予定だ。

「IBM TotalStorage Network Attached Storage 300G」

 IBMはTotalStorage IP Storage 200iのほか、NASとSANを統合するゲートウェイ製品「IBM TotalStorage Network Attached Storage 300G」も同時に発表した。

 NAS 300Gは、SANのスイッチと接続することで、SANのストレージをIPネットワークから利用できるようにする製品。CIF、NFS、HTTP、NetWareの各プロトコルをサポートし、1ノードモデル(モデルG00)と2ノードモデル(モデルG25)の2モデルある。価格は700万円からとなっている。

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日本IBMの発表資料

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