PtoPを利用したセキュリティASPサービス開始

2001/4/18

 日本ネットワークアソシエイツは、セキュリティASP事業「McAfee ASaP」を5月中旬より開始すると発表した。

 同社が提供するMcAfee ASaP事業は、オンラインウイルス対策総合管理サービス「VirusScan ASaP」と、オンラインネットワーク脆弱性検査サービス「PGP CyberCop ASaP」の2つ。ASPサービスの主なターゲットは、専任のネットワーク管理者がいない50台から100台程度のPCを保有する企業が中心となる。

 VirusScan ASaPは、ネットワークアソシエイツが24時間体制で企業のPCを常時モニタリングし、PCにウイルスが感染するとすぐに企業に通知し、ウイルス対策ファイルを更新するサービス。

 企業にあるPCのウイルス対策ファイルが更新されると、同じ企業内の他のPCは、ローカル・ネットワークにあるファイルが更新されたPCからウイルス対策ソフトをダウンロードして更新される。これは、ネットワークアソシエイツが独自開発したPtoP用のエージェントソフトを利用することで実現している。

 サービス金額はノード数やサポート内容によって異なる。ノード数が26〜100の場合は、1ノードあたりの年間契約料金は8400円から1万1760円となる。

 PGP CyberCop ASaPは、企業のネットワークに弱点があるかをリモートでチェックし、ネットワークのどこに弱点があるかをWebベースでレポートしてくれるネットワーク診断サービス。対象となるネットワーク機器は、サーバ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイなど。

 サービス金額は1つのIPアドレスに対するスキャン回数によって異なる。スキャンの回数が6回の場合は10万9800円で、スキャン回数100回では131万9800円となる。

 ネットワークアソシエイツでは、McAfee ASaPの初年度の売り上げ5億円、500企業との契約を目標とする。同社では、さらに2001年中に「VirusScreen ASaP」と「PC FireWall ASaP」のASPサービスを追加する予定だ。

[関連リンク]
日本ネットワークアソシエツの発表資料

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