NTTでは成長に限界、NTTコムウェアの新たな挑戦
2001/5/24
「NTT向けだけでは限界がある」と語ったNTTコムウェアの松尾社長 |
NTTコムウェアとサン・マイクロシステムズは5月23日、企業のeコマースのソリューション分野で提携し、「e-Optimization」を両社共同で市場開拓していくことを発表した。「e-Optimization」とは、両社が推進するeコマースのソリューション・サービスの総称。
サンと提携を結んだ理由として、NTTコムウェアはこれまでNTT向け、自社向けのシステムでサンの製品を利用しているため、十分なノウハウが社内に蓄積され、外販しやすいためとした。
NTTコムウェアは後発のシステム・インテグレータ(SI)となるため、e-Optimizationによって、すでに企業が持つシステムなどを高度化したり、すべてのシステムを有機的に結び付けるようなトータル・ソリューションの提供を考えているという。今回の提携でNTTコムウェアは、2005年度までに1200億円の累積受注高を目指す。
NTTコムウェアは、NTT向けのサービス・製品の開発や発売が主流で、NTT以外への売り上げ比率は、2000年で全社売上高の10%程度しかない。
同社の代表代表取締役社長 松尾勇二氏は、「NTT向けだけでは成長性に限界がある。そのため、NTT以外の市場を開拓することが重要」と語り、2005年までにNTT以外への売り上げ比率を売上高の40%程度(約2000億円)に引き上げる意向だ。
同社は5月16日にBEAと提携し、WebLogic専門の部隊を作ることを表明したばかり。相次ぐ提携は、いかにNTTコムウェアがNTT依存の企業体質を急激に変えようとしているのか、その真剣度を表明しているかのようだ。
[関連リンク]
NTTコムウェアの発表資料
サン・マイクロシステムズの発表資料
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