PS2で、セキュリティ対応アプリケーション開発が容易に

2001/5/26

 RSAセキュリティは、プレイステーション2(PS2)のコンテンツ・ソフトウェアの開発者向けにソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が実施している、開発者支援活動「ツール・ミドルウェアライセンス」のライセンス契約を締結したと発表した。今後、RSAが提供するツールにより、PS2向けタイトルに暗号化通信などの機能を盛り込むことが容易になる。

 ツール・ミドルウェアライセンスは、コンテンツ・ソフトウェア開発者が開発時に使用する製作ツールまたは制作するタイトル自身に組み込まれるソフトウェア部品群。ツール・ミドルウェア製品のライセンス契約を締結したことで、今後、SCEIから開発者にRSAのセキュリティツールが提供されるようになる。

 今回ライセンスするのは、RSAの汎用暗号ツールの「RSA BSAFE Crypto-C」とSSLツール「RSA BSAFE SSL-C」。これらのツール群は一般に「ツール・キット」と呼ばれているもので、通常は暗号化の知識や複雑な処理を必要とするため対応が難しい、セキュリティ機能のアプリケーションへの実装を容易にする役割を持つ。ツール・キットにより、開発者は必要に応じてAPIを呼び出すコードを記述するだけで、SSL通信などアプリケーションのセキュリティ対応が行えるようになる。

 今後、さらにデジタル証明書処理ツールの「RSA BSAFE Cert-C」やIPSecセキュリティ・プロトコル実装ツールの「RSA BSAFE IPSEC-C」などのツールもライセンスに追加していく予定。RSAではPS2用のコンテンツ・ソフトウェア開発者向けに、セキュリティ機能実装のコンサルティング・サービスも提供していく。

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RSAセキュリティの発表資料

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