XMLコンソーシアムが本格的な活動を開始
2001/6/19
XMLコンソーシアム会長に選出されたNTTソフトウェア代表取締役社長 鶴保征城氏 |
XMLコンソーシアムは6月18日、XMLを利用したシステムやサービスの普及・啓蒙を推進する団体として、本格的な活動を開始したことを発表した。
現在のXMLコンソーシアムの会員企業は101社(6月18日現在)だが、年内に250社、2002年までに350社の参加を目指す。会員はXMLコンソーシアムの設立趣旨に賛同する日本国内の法人、団体、その一部の部門であれば入会でき、年会費は一律10万円。なお、個人会員については、現在コンソーシアム内部で認めるかどうかについて検討中とのこと。
コンソーシアムの運営は、101社の会員企業から選出された21社の理事が行う。また、コンソーシアムの会長にNTTソフトウェアの代表取締役社長 鶴保征城氏、副会長にインフォテリア 代表取締役平野洋一郎氏と日本IBMソフトウェア事業部部長 田原春美氏を選出した。
XMLコンソーシアムは、2000年7月1日に設立された非営利団体。これまでXMLjapan.org、JavaコンソーシアムXML部会、それに日本経営協会の3団体によるバーチャル・コンソーシアムとして活動をしてきたが、今回これらの組織を一本化したうえで本格的な活動を行うことになった。
XMLコンソーシアムでは、次の活動を行っていく予定である。
- XMLに関する情報の収集、交換、提供
- XMLを活用したアプリケーション開発、システム構築、サービスの普及促進
- XMLの情報を集約したポータルサイトの構築
- 標準化の促進と普及、啓蒙
- 国内外の関連コンソーシアムとの連携と協力
XMLコンソーシアムでは、具体的な活動グループとして、テーマごとの部会を組織する。部会は会員企業から要求があり、理事会で認めるとのことで、今後もXMLの動向次第で増やす予定だ。スタート時点では、基盤技術部会、応用技術部会、モデル研究部会、ドキュメント部会、VoiceXML部会の5つの部会からスタートする。5つの部会の主な活動内容は、次のとおり。
基盤技術部会
XML基盤技術情報の収集(W3C、UDDI、OASIS、XML.COM)
利用ガイドの作成
複合文書の実現(B2C)、プロセス間データ交換(B2B)などの応用可能性研究
処理系シミュレーション、ツールなどの実装系の調査・評価
応用技術部会
XML基盤技術の評価を目的とした実証実験、プロトタイピングシステム開発
実用システムへの敵養成評価を目的としたプロトタイピングシステム開発
ベンダー各社が提供するXML関連プロダクトの評価
モデル研究部会
XML応用規格/技術/事例について、テーマごとの収集・分析・評価(例:文書管理、マルチメディア応用、Webサービス、B2Bデータ交換など)
新しい適用分野やアーキテクチャモデル、ビジネスモデルの検討・提案
ドキュメント部会
XMLドキュメントやコンテンツに関する情報交換、関連製品紹介、応用事例紹介
ドキュメントやコンテンツのXML化やXMLドキュメント関連製品の評価
ドキュメントならびにコンテンツ系スキーマの調査と紹介
ドキュメントならびにコンテンツに関するXML標準技術の調査研究
VoiceXML部会
VoiceXMLに関する情報交換、研修会、関連製品紹介、応用事例紹介
VoiceXML関連製品の評価
VoiceXMLを使用した音声適用業務構築スキルの蓄積とモデルの作成
VoiceXML使用の検討
[関連リンク]
XMLコンソーシアム
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