Webコンテンツを束ねる機能を備えた、フォービスのサーバ

2001/6/30

 フォービスは29日、都内で発表会を開き、同社の新製品である「FORBiS DYNAMIC SERVER」(以下Dynamic Server)を発表した。Dynamic Serverは、既存のWebサイトの画面を複数組み合わせて、さらにそこに機能を追加したポータル画面を生成できるサーバ。

 例えば、Dynamic Serverを採用したクレジットカード会社のWebサイトなら、自社のWebページから提携先の書店サイトの本を購入可能にする、といったことが実現可能だ。書店サイトから必要なWebページのHTMLを読み込み、自社のページに埋め込んで表示できる。さらに、そこに自社で用意しておいた購入ボタンの画面を統合して、自社のクレジットカードで決済できるような付加価値を付けられる。利用者のオペレーションはDynamic Server上でトラックされているため、どの本を購入しようとしていたのか、といった情報は自動的に取得され、購入ボタンに伝えられる。また、パーソナライゼーション機能もあるため、利用者の好みに合わせたWebページの変更なども可能。

 どのWebサイトのどの画面を読み込んで、自社のサイトに統合するか、といった指定は、CIML(Component Integration Markup Language)と呼ばれる、同社が設計した言語によって記述する。そのため、Javaなどのプログラミング言語による複雑な指定は不要。ただし、読み込んできたHTMLを動的に変換して自社のサイトのレイアウトに合わせるといったことはできないという。

 CIMLはXMLをベースにした言語であり、Dynamic Serverの内部ではXMLが標準のデータ形式として使われているのが大きな特徴。外部のコンテンツもHTML以外に、XML形式にも対応しているためそのまま取り込める(ただしSOAPには対応していない)。

 Dynamic Serverの対応OSはSolaris7/8、対応WebサーバはApache1.3かiPlanet Web Server Enterprise Edition 4.1。対応RDBMSはOracle 8 R8.0.5/8i R8.1.5。

[関連リンク]
フォービスの発表資料

 

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