[WORLD PC EXPO 2001開催]
「PCは引き続き重要」と阿多社長

2001/9/21

 9月19日、千葉・幕張メッセにてアジア最大級のデジタル機器の展示会といわれる「WORLD PC EXPO 2001」(主催:日経BP)が開幕した。22日まで4日間にわたり、792社が出展をし、セッションやセミナーも行われる。ここでは、初日に行われた基調講演と会場の模様をレポートする。

 

 初日午後、基調講演の壇上に立ったのは、マイクロソフト 代表取締役社長 阿多親市氏。予定では、米マイクロソフトから社長兼COO リック・ベルーゾー(Rick Belluzzo)氏が来日することになっていたが、先週のテロ事件を受け、急きょ変更となった。米国に残り支援活動を行う同氏の代わりに阿多社長が登壇した。

阿多社長「PCはある意味踊り場に来ている」としながらも「その価値は偉大」と重要性を強調

 阿多氏は、45%といわれる日本でのPC普及率に触れ、まだ、PCの出荷台数に成長の余地はあるとした。「ポストPC時代といわれ、主役が(PCから)PDAや携帯電話になるという意見もあるが、一概にそうとはいえない」と阿多氏。PCは、デジタルカメラなどの周辺機器を結ぶハブの役割を果たすため、引き続き重要なデバイスだとした。

 発売を11月に控えた次期OS「Windows XP」が中心のスピーチとなったが、PCの未来形として、ボード型でペン操作可能なTablet PCの紹介もあった。同製品はまだ開発段階だが、デモでは参考商品のTablet PCでexcelやOutlookなどのアプリケーションを実際に動かして見せた。現在は厚さ2cm強だが、商品化する際には1cm程度まで縮小されるという。


 会場では、時代を象徴してか、PDAや携帯電話関連のブースが人気を集めていた。以下、写真で会場の様子をレポートする。

ソニーのブース VAIOは年齢を問わず人気(左)、最新AIBOも登場(中央)、若年層の関心はPDA Clieに(右)

リコーのブースには参考出展の紙不要のプリンタが……。専用紙を用いれば、消去しながらの印刷が可能となる。発売は未定

TDKのブースに並んだBluetooth対応の参考出品から、PCカード(左)、Palm V用アダプタ(中央)、USBアダプタ(右)

旅行代理店JTBも出展。オンライン手配も可能な同社コンテンツを紹介していた 海外からの参加者も多く見られた。やはり最大の関心は“ケータイ”だったようだ 現時点で最安値のADSLサービスを提供するコジマのブース

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