EJBのパフォーマンスを向上させるサーバがエクセロンから

2001/10/3

 日本エクセロンは10月2日、アプリケーション・サーバと連動してデータ処理の負荷分散を行う「Javlin 1.2」の販売を開始した。

 新製品は、BEAシステムズのアプリケーション・サーバの最新版「WebLogic Server 6.1」をはじめ、IBMの「WebSphere」などJavaアプリケーション・サーバに組み込めば、EJBを初めとしたJavaオブジェクトへのデータ・アクセスを高速化できる。これにより、Webシステムの負荷が分散され、パフォーマンスが向上するという。

 EJBをサポートしたJavaアプリケーション・サーバでは、アプリケーションの分散処理は実現するが、その一方でRDBMSへの負荷集中という問題があった。同製品はデータベースに格納されたデータを、オブジェクト形式のままアプリケーション・サーバのメモリ上にキャッシュする。これにより、検索などの要求があった場合、最初にキャッシュにあるデータにアクセスするため、データベースの負荷が軽減されるという。

 データへのアクセス処理の分散実行に関しては、日本エクセロンが特許を取得した技術「Cache-Forward Architecture」を採用した。これはクライアント(アプリケーション・サーバ層)でデータ処理を実現する技術で、拡張性にも富むという。また、同社製品であるオブジェクト指向データベース管理システム「ObjectStore」を搭載し、オブジェクトのディスクへの保存と高速アクセスを実現する。

 対応OSは、Solaris、Windows NT、Linux、AIX、HP-UX。価格は200万円(開発ライセンス)より。

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日本エクセロン

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