Linuxソリューションでトップを狙う新生テンアートニ

2001/11/7

 LinuxおよびJava専門のSIベンダであるテンアートニと、Linuxシステムのソリューションプロバイダであるノーザンライツコンピュータは11月6日、両社の合併に合意したことを発表した。合併手続きは今年中に完了させ、2002年1月1日から新会社としてスタートする。

 新会社名はテンアートニで、新会社会長に現テンアートニ社長角田好志氏、同社長に現ノーザンライツコンピュータ社長喜多伸夫氏が就任する。新会社の2002年12月期の売上目標は20億円。内訳は、Java系6億円、Linux系6億円、ハード系5億円、その他3億円を見込んでいる。なお、NLサーバなどノーザンライツ製品は、合弁後も継続して販売する。

 今回の合併は、テンアートニが取り組んでいるJavaによるWebソリューション事業および組み込み系ソリューション事業と、ノーザンライツコンピュータのサーバ製品やアプライアンス製品、クラスタソリューション、ストレージソリューションなどを持ち寄り、相乗効果によるビジネスの拡大を狙うためだ。

 新会社の主な事業内容として、以下の項目を挙げた。

(1)Linux事業

  • コンサルティング+インテグレーションを展開
  • レッドハットとの協力を強化(製品販売、教育事業、サポート)
  • ハイアベイラビリティのクラスタ系製品開発
  • ゼンド(PHPツール)をはじめ、海外製品を積極的に日本に紹介
(2)Linux以外の事業
  • Javaおよびアプリケーションサーバによる基幹系Webシステム構築
  • 組み込み系システム開発

 今回の合併の記者発表の席上で、現テンアートニ社長角田好志氏は、オープンソースであるLinuxはもうからないというイメージを払拭し、「日本での健全なるLinux市場形成を行うための第一歩としたい」と意気込みを語った。

 また、現ノーザンライツコンピュータ社長喜多伸夫氏は、事業戦略もさることながら、「Linuxやオープンソースなどにかかわってきた技術陣を配置して、コミュニティとの連携をベースに、現在ある技術を融合して、さらに高いレベルの事業を行いたい」と述べた。

[関連リンク]
テンアートニの発表資料
ノーザンライツコンピュータの発表資料

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