どんな携帯端末でも対応可能な画像処理専用アプライアンス

2002/2/1

「PictureIQ TransForce Model 300」は、キャッシュを有効にした場合、1秒間に1649ファイルを画像変換する能力がある(5〜40KbitsのJPGを5KbitsのGIF画像に変換する場合)

 ピクチャーアイキュー・ジャパン(以下、ピクチャーIQ ジャパン)は1月31日、インターネットに公開する画像を高速に処理する専用アプライアンス・サーバ、「PictureIQ TransForce Model 300」(TF Model 300)を発表し、同日より出荷を開始した。

 TF Model 300は、インターネット向けに公開するための画像データを、1つのオリジナルデータから、PCや各社の携帯端末、PDAの規格に合わせた画像にリアルタイムでリサイズ、減色処理、フォーマット変換などを行ってWeb画像を配信するアプライアンス・サーバ。

 同製品の特徴としては、Adobe Photoshop技術を利用することで、GIFの特許利用に関して、ユニシスへのロイヤリティが必要なくなるほか、各端末に合わせたアニメーションGIFの変換、最適化して配信できる機能が挙げられる、管理機能としては、SNMP(Simple Network Management Protocol)を採用することで、ネットワーク経由で同製品を容易に管理できる。また、1UサイズのTF Model 300をラックに複数台接続することで、ロードバランスやフェイルオーバを実現することもでき、大規模なサイトでも運用可能という。

 TF Modelは、インテルのPentium III 1.1GHzを2基、メモリは1280MB、HDDは18.2GB(Ultra160 SCSI)を2台搭載している。対応フォーマットとしては、入力ではBMP、GIF、アニメーションGIF、JPEG、PNG、PSD、TIFFをサポート、出力はBMP、GIF、アニメーションGIF、JPEG、PNG、WBMPをサポートする。

 本体の価格は600万円で、機種別の画像データのアップデート・サービスを利用する場合は、これとは別に年間契約(99万5000円)が必要になる。この契約は、新たな携帯端末などが発売された場合、新機種発売後約72時間程度で画像表示データファイルがユーザーに提供するもの。同製品は、伊藤忠テクノサイエンス(CTC)、ソリトンシステムズ、マクニカを通して販売される。

 なお、同社は米アドビシステムズの画像処理などを手がけた社員がスピンアウトして設立した、米ピクチャーIQの日本法人。米ピクチャーIQには、米アドビシステムズ関連の投資会社や米インテルが出資している。

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米ピクチャーIQ
ピクチャーIQ ジャパン

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