Netscape 7.0プレビュー版が登場

2002/5/24

 米ネットスケープ・コミュニケーションズは米国時間5月22日、Webブラウザの最新版「Netscape 7.0」のプレビュー版を発表した。同ブラウザはオープンソースのプロジェクトMozilla.orgをベースとしており、コアとなるエンジン技術は「Gecko」。

 Netscape 7.0では、「Tabbed Browsing」機能、「Bookmark Groups」機能、「Click-to-Search」機能などが付加されている。Tabbed Browsingとは、単一のブラウザ画面で、タブによって画面を切り替え、複数のWebページを閲覧できる機能。Bookmark Groupsとは、複数のWebページを1つのブックマーク・グループとして保存できる機能。Click-to-Searchでは、Webページ内で選択したキーワードについての検索が右クリックで可能となる。Geckoもチューニングされ、動作がより安定し、表示も高速になった。

 このほか、インターネットラジオ機能、P3P (Privacy Preference Project)のサポートなどが加わったほか、電子メール「Netscape Mail」にもフィルタリング機能などが加わっている。

 Netscape 7.0は同社のWebページよりダウンロードが可能(日本語版もある)。対応OSは、WindowsはWindows 95/98/98SE/2000/XP、Windows Me、Windows NT 4.0、MacはMac OS 8.5以降。LinuxはRed Hat Linux 6.0、Debian 2.1、SuSE 6.2以降などが推奨となっている。

 同社は1998年末に米AOLの傘下に入っており、今年中に発表予定の次期AOLオンラインサービス「AOL 8.0」で、IE(Internet Explorer)の代わりにNetscapeが採用される可能性があることから、ブラウザ戦争再燃かといわれている。これに関して、AOLからは正式な発表は出されていないが、今回のプレビュー版のプレスリリースはAOLから出されている。

[関連リンク]
米AOLの発表資料
Netscape 7.0ダウンロード

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