IP+ワイヤレスで世界シェア2位を目指すNECインフロンティア
2002/6/18
NECインフロンティア
代表取締役社長 登家正夫氏 |
NECインフロンティアは6月17日、企業内の音声通信ネットワークをフルIP化するゲートウェイ製品「Aspire(アスパイア)」を発表した。8月2日に発売する。価格は、ISDN6回線、IP多機能電話機32台の構成で約350万円(工事費別)。まずは国内のみで販売するが、年内中には北米市場でも販売を開始する予定。同社はアスパイアの発売により、2001年国内市場3位、北米市場3位、オーストラリア市場2位の実績(AMC/EMG/AMS)を2004年には国内、北米で2位、オーストラリアで1位に押し上げる。
米国ではすでに、加ノーテル・ネットワークスや米シスコシステムズが同様の製品を出荷しており、国内でも沖電気工業が先行している。しかし同社 代表取締役社長 登家正夫氏は「キーテレフォン(中・大規模企業向けのボタン電話通信システム)市場のIP、ワイヤレス化は今始まったばかりだ」と市場の今後の成長性を強調。特に国内においては、従業員数100人以下の230万事業所を主要顧客ターゲットに位置付け、従来同社が導入してきた事業所向け既存インフラの置き換えでシェアの拡大を狙う。
「Aspire(アスパイア)」
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アスパイアの主な特徴は以下のとおり。
(1)外線用・内線用ともに音声通信ネットワークのフルIP化を実現。LAN配線を音声通信でも共用でき、企業内情報ネットワークのソリューションを提供する。
(2)キーテレフォンシステムとIPシステムの共存が可能。
(3)主装置のみでネットワーク接続が可能なワンボックスソリューションを実現。
(4)主装置にバックアップ電源およびバッテリバックアップ給電HUBを内蔵。主装置からLANケーブルをとおしての給電に加え、停電時にもすべてのVoIP機能の動作を完全に保証する。
(5)距離を意識せずに拠点間でのシームレスなVoIPネットワーク構築を実現、本部の主装置に拠点の電話機を分散して接続するなどの一体化した利用が可能になっている、など。
同社では、初年度3万台(国内のみ)の販売を目指している。
(編集局 谷古宇浩司)
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