ポエト、電子カタログ作成・管理ツールで日本市場に参入

2002/6/20

 電子カタログのコンテンツ作成・管理ツールベンダである米ポエトソフトウエア(以下ポエト)は6月19日、リセラーとしてコマースセンター(以下CCI)、ディストリビュータとして菱化システムとパートナー提携を結んだ、と発表した。

 ポエトは1992年に設立したBtoB向け電子カタログの作成・管理ツールベンダ。アジア・パシフィック担当ディレクターの磯俣暢子氏は、「今回の提携で電子カタログ管理システムを統合したBtoB eコマース・ソリューションを日本市場に提供できるようになる」と意気込む。

 提携内容によると、CCIはシステム・インテグレーション・パートナー企業を通してBtoBのバイヤー、サプライヤ、eマーケットプレース運営企業に販売している同社のBtoB ECソフトウェアとポエトのeカタログ管理製品を合わせて販売するほか、マーケティング活動も行う。
 
 菱化システムは、CCIを含むポエトのリセラー企業に、技術面およびセールス面でのトレーニング、テクニカルサポート、マーケティング支援を提供する。

コマースセンター 代表取締役社長 武田英晴氏は、「ポエトのツールは低コストで使いやすい機能のカタログ管理システムの恩恵を享受できる」と言う。

 今回、ポエトソフトウェアと提携を結んだCCIの武田英晴社長は提携のポイントについて、「ECシステムとコンテンツ(電子カタログ)管理の連携は、今後のBtoB市場では不可欠の組み合わせになる。ポエトは競合他社と比較して日本市場を深く研究しており、またツールが比較的安価だったこともあり、提携を結ぶことになった」と話す。
 
 ECサイトにおける電子カタログ管理の課題としては、電子カタログ流通の基盤がないこと、各サイトでの独自分類やコード、名称体系が使用されていること、さらに卸売業・商社のカタログは他社が使用することができない、などが指摘できる。

 CCIの武田社長は「ポエトのツールはこれらの問題を解決し、バイヤー、商社、サプライヤというECサイトのプレーヤすべてに低コストで使いやすい機能のカタログ管理システムの恩恵を提供できる」とポエトとの提携の利点を強調した。

(編集局 谷古宇浩司)

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ポエトソフトウエア

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