ノードよりもネットワークデータの管理を強調したSniffer
2002/7/4
日本ネットワークアソシエイツは7月3日、ネットワークデータのモニタリング・障害解析ツール群Snifferシリーズを統括する統合管理システムの新製品「Sniffer
Resource Manager Appliance(以下SRM)」とSnifferの情報をWebブラウザで表示する機能「Web Console」の出荷を開始した、と発表した。
両製品は、同社が提唱する次世代の企業ネットワーク管理コンセプト「Sniffer EMA(Enterprise Management Architecture)」の中核製品。
代表取締役社長 加藤孝博氏 |
代表取締役社長 加藤孝博氏は「現在、弊社のワールド・ワイドでの売り上げ規模は約1200億円である。Sniffer製品群を中核とした企業ネットワークソリューションの強化を図り、日本法人を全体の10%(約120億円)の売り上げ規模まで拡大していく」と意気込む。
Sniffer EMAは、3つの製品から構成されている。
(1)モニタや障害予兆検出、トラブルシューティングなどのさまざまな機能をアドオンで追加できる機能群である「Sniffer Distributed」、(2)各エージェントから情報を収集し、分析、稼働評価、帯域使用量の検証など、レポートする「Sniffer
Watch」、(3)リソースのセッション管理、各種設定、アクセス時の認証など全体の集中管理を行う「Sniffer Resource Manager」である。
これらの製品からなるSniffer EMAの特徴は「SNMPベースのノードに視点を置いた管理ではなく、ネットワークデータに注目した管理を目指す」(Snifferプロダクトマーケティング部マネージャ
中村穣氏)点だ。
通常、管理という観点で企業ネットワークをみた場合、ノードの構成管理や障害時のノードの特定、ノード単位の負荷測定が障害回避の重要な要素である。
だが、Sniffer EMAでは、「ノード管理を軽視するわけではない。しかし、ネットワーク上で利用されているのはサービスであり、障害の予兆はまずアプリケーションのレスポンスに表れる。これを障害の予兆段階として検知速度を早め、中長期間、多角的な視点からの分析を行うことで、企業ネットワークの障害をできるだけ回避」(中村氏)しようとする。
同社ではSniffer製品群で、2002年度40億円、2003年度で60億円の売り上げを目指す。
(編集局 谷古宇浩司)
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日本ネットワークアソシエイツ
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