バーン、iBaanソリューションスイートで日本市場に攻勢
2002/7/9
バーン ジャパンは7月8日、製造業向けCRM製品「iBaan for CRM 4.3」の国内販売を開始した。同製品は、ERP製品「iBaanERP」との連携強化を図り、BTO実現を支援する機能を付加した同社CRMソリューションの最新版。同製品は、案件発掘から商談成立、顧客との関係維持までを管理する営業支援アプリケーション「iBaan Sales Plus」や、製品構成、見積もり提示を行うコンフィギュレーション・アプリケーション「iBaan Configuration Plus」、マーケティング管理を行う「iBaan Marketing Plus」といったアプリケーション群で構成される。「ERP、PLM、SCMに続き、今回のCRM製品の追加で、製造業に特化した基幹業務の統合ソリューションiBaanソリューションのラインアップが整った」(代表取締役社長 杉山隆弘氏)と同社が今回の製品にかける意気込みは大きい。
代表取締役社長 杉山隆弘氏。「iBaan for CRM 4.3」にかける意気込みは大きい。 |
杉山氏によると、製造業のビジネス構造は、10年前までは製品をパッケージし、顧客に販売するだけのPack to order方式が常識であったという。その後、Assemble
to order方式、Make to order方式へと製造業のビジネス構造は変わっていった。「国際的な競争力確保に向け、コスト削減を目指し、顧客の意見を直接反映させる社内構造へと変革を図らなければ生き残っていけない時代になった」と、杉山氏は言う。そして今後は、「製造現場のナレッジが営業に直接反映されるEngineer
to orderが、製造業の常識となっていくはずだ」とした。
このEngineer to order方式に特に適合するのは日本の製造業であると杉山氏は指摘する。「売り上げに占める輸出比率が高く、単価の高い部品を扱う日本の製造業が世界で勝ち残るためには、従来型の系列企業に頼った垂直構造ではなく、さまざまな企業と横の連携を行う水平構造のBtoBコラボレーションを実現しなくてはならない」と力説した。
同社では「iBaan for CRM 4.3」で、2003年までに10億円の売り上げ、10社への導入を見込んでいる。
(編集局 谷古宇浩司)
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