日本HP、Itaniumに対応可能なハイエンドUNIXサーバ発表

2002/7/25

ハイエンドUNIXサーバ
「hp superdome」
 日本ヒューレット・パッカードは24日、64ビットRISCプロセッサ「PA-8700+」を最大64個搭載可能なハイエンドUNIXサーバ「hp superdome」を発表した。各種のサービス・サポート(導入・運用のためのアセスメント・サービス、技術トレーニング、設置環境の調査・報告、出荷前のシステム・インテグレーション、設置作業、本番稼動を支援するミッションクリティカル・サポートなど)をバンドルして販売する。

 最大256GBのメモリが搭載可能で、将来的には1TBまでサポートを行う予定。最大192 PCI I/Oスロット(64-bit/33MHzおよび 64-bit/66MHz PCI)をサポートしている。

 筐体内のモジュール交換をおこなうことで、将来的にはPA-RISCおよびItaniumプロセッサ・ファミリへアップグレードも可能である。Itaniumプロセッサ・ファミリ搭載時は、HP-UXに加え、LinuxとWindowsもサポート、nPartitionによりマルチOS環境を単一のsuperdomeサーバ上に構築することができる。

 同モデルは、データウェアハウス性能の指標となるTPC-H 1000GBベンチマークとJavaアプリケーション性能の指標となるSPECjbb2000ベンチマークで「他社ハイエンド・サーバを上回る業界最高記録を達成している」(日本HP)、とする。

 TPC-H 1000GBベンチマークにおいて、「Oracle9i」データベースとの組み合わせで25,805QphH@1000GBを達成した。この結果は、クラスタ・システムを含むすべての他社サーバの記録を上回るもの。サン・マイクロシステムズの「Sun Fire 15K」72プロセッサ構成の結果に比較すると約37%、米NCRの「Teradata WorldMark 5250」128プロセッサ構成の結果と比べても約39%上回る値をシングル・システムで達成している、と同社では発表している。 

 また、SPECjbb2000ベンチマークにおいても614,358オペレーション/秒の値を達成した。これは業界最高速となり、この結果は、「Sun Fire 15K」72プロセッサ構成の結果を約42%、IBMのハイエンドUNIXサーバ「pSeries 690」の結果を約81%上回っている、という。


[関連リンク]
日本ヒューレット・パッカード

[関連記事]
HP、Itanium2に最適化したチップセット搭載のサーバを発表 (@ITNews)
HPがアプリケーション・サーバを無償提供、その狙いは? (@ITNews)
コンパックを飲み込んだ新生HP、体制と製品ロードマップを公表 (@ITNews)
“狙うはメインフレーム”のUNIXサーバ (NewsInsight)
日本HP、ハイエンドUNIXサーバを発表 (@ITNews)
サーバのブランド名を統一、IAへのシフトを見せるHP (@ITNews)
コンピュータも従量課金の時代? HPが新料金体系を発表 (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)