リコーとネオジャパンが考える紙と電子文書の一元管理方法とは?

2002/7/30

ネオジャパン社長 齋藤晶議氏
 紙文書と電子文書を一元的に管理するにはどうすればいいか。リコーとネオジャパンがその解決方法を提示した。

 両社は7月29日、紙文書と電子文書を一元管理するモジュールを開発したと発表した。このモジュールは、ネオジャパンのWebグループウェア「desknet's」とリコーの文書管理システム「Ridoc Document System」およびデジタル複合機「imagio Neoシリーズ」を連携させる拡張モジュール。両社ではこのモジュールを「Ridoc連携モジュール」とし、8月20日にリコーおよびリコーの販売会社各社で販売する予定だ。このモジュールを活用すれば、ネオジャパンの「desknet's」上で紙文書と電子文書の一元管理が可能になる。ネオジャパン社長 齋藤晶議氏は「多くの情報が電子化され、共有されているが、オフィス環境を見渡すと依然、紙文書などは別管理されていることが多い。今回の連携で、情報インフラの一元的管理が手軽にできるようになる」と自信をみせた。

連携で実現できる3つの機能の概要(写真をクリックすると拡大します)
 既存の紙文書であれば、リコーのデジタル複合機「imagio Neoシリーズ」でスキャンし、「desknet's」上の文書管理データベースに直接登録することができる。また、「imagio Neoシリーズ」で受信したFAXを、「desknet's」上の文書管理データベースに直接登録することも可能。ただし、いずれの場合もリコーの文書管理ソフト「Ridoc Document Router」が必要となる。さらに、「desknet's」のワークフロー機能を利用した決裁書類を、文書管理ソフト「Ridoc Document Server(Pro)」に移行して登録することもできる。その結果、起案文書の作成から審査、承認、文書の保管までを一貫して行えるようになる。

 今回、リコーの文書管理システム「Ridoc Document System」、デジタル複合機「imagio Neoシリーズ」と連携を行ったWebグループウェア「desknet's」は、ネオジャパンが従来販売してきたWebグループウェア「iOffice」の後継版。7月29日にエンタープライズ版を発売した。データ管理にOracle 9i/8i、DB2 UDB7.xを利用し、今後、PostgreSQL、MySQL、Microsoft SQL Server 2000に順次対応する予定である。同グループウェアは、1000ユーザーライセンス以上の大規模利用を主要ターゲットにすえており、機能面でも最大10階層までの組織構造に対応したほか、LDAP、EIP対応による他システムとの連携、負荷分散構成による拡張性などを実現している。


(編集局 谷古宇浩司)

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