お盆休みに登場、「Power Mac G4」の最新モデルはデュアルCPU

2002/8/17

マーケティング本部 本部長の大宮哲夫氏は「新Power Mac G4は、世界最速のデスクトップワークステーションである」と自信を見せた
 アップルコンピュータのフラグシップマシン「Power Mac G4」が、さらなる性能強化を実現して8月17日から順次登場する。新機種は3モデル。すべてデュアルCPU構成を採用している。同社マーケティング本部 本部長の大宮哲夫氏は、「新Power Mac G4は、世界最速のデスクトップワークステーションである」と自信を見せた。お盆休みで記者会見が皆無に近い状況の中、東京オペラシティタワー48階でのセミナールームで行われた記者会見には、多数のマスコミ関係者が集まった。

 すべてのモデルは、Velocity Engineと最大2MBのDDRバックサイド3次キャッシュを各プロセッサに装備している。いずれのモデルにもNVIDIAまたはATIの次世代グラフィックチップが装備。たとえば、64MB DDR SDRAMを搭載したATI Radeon 9000 Proは、4パイプラインの3DエンジンとSmartshaderテクノロジーを備え、滑らかな画像処理を実現する。

「Power Mac G4」とディスプレイ。拡張作業も容易に行える
 同社では、デュアルCPUアーキテクチャの効果を見せるためのデモンストレーションを行った。

 デモンストレーションに使われたのは、デュアル867MHz、256KBのDDR SDRAMメモリ、AGP 4Xに装着した32MB DDR SDRAMを備えたNVIDIA GeForce 4 MXグラフィックカードと、7200rpm 60GB Ultra ATA/100ハードディスクドライブというエントリモデル。動画データの変換作業を行いながら、QuickTimeムービーを再生し、同時にShadeを立ち上げてレンダリング処理を行うなど、CPUへの負荷の高い作業を複数同時に行っても、処理の遅延が起こらないことを示した。

 全モデルにプリインストールされている起動OSは「Mac OS X v10.2」だが、「Mac OS 9.2.2」も付属している。

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