[Sybase TechWave 2003開催]
マネーロンダリングにサイベースの技術が待ったをかける

2003/8/9

インフストラクチャプラットフォームグループ アナリティックビジネスディベロップメント ディレクターのロバート・マッカシー氏

 国内でも金融業界を中心に対応が進められ、注目されている「マネーロンダリング規制」。米国では「PATRIOT Act」として、テロ事件以降、問題解決が強く求められ、2002年10月に規制法として施行されている。具体的には、金融サービス企業は、不正な金の流動を厳しくチェックしてFBIに報告する義務が発生する。サイベースでは、この金融サービス業界のPATRIOT法対策に対応するために「Information Liquidity」ソリューションを提供しているという。「Information Liquidity」は情報の流動性を高めるシステム統合で、データ統合、アプリケーション統合、業界別プロセス統合、Anywhere Integration、開発と監視、モデル&プロセス設計を担っている。

 Information Liquidityの実現に大きく貢献するのが、ビジネス・インテリジェンス(BI)を実現するミドルウェア、サイベースIQ。10月より販売される最新バージョン「Sybase Adaptive Server IQ Multiplex 12.5」の担当者で米サイベースのインフラストラクチャ プラットフォームグループ アナリティックビジネスディベロップメント ディレクター ロバート・マッカシー(Robert L.McCarty)氏がサイベースIQの優位性を語った。

 ロバート氏は、「これまでのデータウェアハウスのエンジニアの業務分析作業には、莫大な時間がかかっていた。その問題を解決し、企業に散在するバラバラな情報やシステムを統合して、複雑な問題の意思決定を可能にするのが、サイベースIQだ。新バージョンは、より複雑な意思決定ができる内容になっている」と語った。数テラバイトの入力データをサポートし、OLAP(Online Analytical Proccessing)に対応、リアルタイム情報のアクセス(書き込み)と分析(読み込み)をわずか数秒で実行できるようにした。プラットフォームは、Solaris、HP-UX、AIX、Windows NT 4.0/2000/XPなどをサポートしているが、今後はLinuxにも対応する予定とコメントした。

 ロバート氏は、サイベースIQを「ベンチマークで証明された、卓越した検索スピードだけではなく、TCOにも優れたハイ・スケーラブルなデータ分析用エンジン」と表現。価格について、「ライバル社が500万ドルで販売する1テラバイトあたりの価格は、23万ドル」と話し、「コストの面でこれまで導入することのできなかった企業も、サイベースIQの登場でBI製品を導入できるようになるだろう」とアピールした。

(編集局 富嶋典子)

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