ISSの専門チーム「X-Force」、個人情報漏えいを防ぐ
2004/9/2
インターネットセキュリティシステムズ プロフェッショナルサービス部シニアディレクター 山口毅治氏 |
インターネットセキュリティシステムズ(ISS)は9月1日、企業の情報漏えい対策としてシステム構築、運用、監査、教育までを一貫して提供する「X-Force個人情報漏洩対策統合ソリューション」を開始すると発表した。2005年4月から全面施行される個人情報保護法をにらみ、既存のセキュリティ診断サービスに加えて現状分析支援サービスなどを追加する。
ISSではこれまで、ネットワーク機器やWebアプリケーション、データベース、無線LANなどを対象としたセキュリティ診断を展開してきた。今回の統合ソリューションでは、JIS Q 15001(個人情報保護に関するコンプライアンス・プログラムの要求事項)と企業の現状とのギャップを分析する「JISギャップ分析サービス」、業務で使う情報の中から何が個人情報であるのかを特定する「個人情報特定サービス」、個人情報を取り扱う業務を管理するための「個人情報業務分析サービス」といった現状分析支援を導入する。
また、すでにコンサルティングサービスとして提供しているプライバシーマークやISMS/BS7799の取得支援サービスに加え、ソーシャルエンジニアリングによって企業内部から個人情報を流出させないように安全対策を行う「ソーシャルチェック(監査)サービス」、セキュリティ技術者のアウトソーシングサービスである「セキュリティ運用支援サービス(MSS・人員派遣)」など運用管理支援も展開する。
ISSでは、「セキュリティポリシーの策定だけではセキュリティ対策としては不十分であり、具体的な対策システムの導入やその後の運用管理が必要だ。特にセキュリティ分野では常に見直しをすることが重要であり、プライバシーマークやISMSの取得がゴールとなってしまっている現状には問題がある」としている。
同社が保有するX-Forceチームでは、150名からなるセキュリティ技術者が24時間365日ウイルスや不正アクセスなどの分析・検証を行っている。X-Force個人情報漏洩対策統合ソリューションの提供価格は個別見積もりとなっている。
(編集局 岡田大助)
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