Linuxサーバの3分の2はウイルス未対策、ソフォスが「考えて」
2005/7/27
コンピュータ・ウイルス、スパム対策ベンダのソフォスは7月26日、企業が利用するLinuxサーバのうち、ウイルス対策を行っているサーバは3分の1に過ぎないとする調査結果を発表した。Linuxをターゲットにしたウイルスは多くはないが、ソフォスの代表取締役社長 アラン・ブロデリック(Alan Broderick)氏は、「ウイルス対策を行っていないLinuxサーバがWindowsのウイルスを検知できず、Windowsクライアントに感染させるケースがある」と警告、「管理者には考えてもらいたい」としている。
ソフォスは矢野経済研究所に委託し、Linuxサーバを導入している年商30億円以上の企業と、都道府県庁、市区などの自治体を今年4月に調査した。調査対象は486件で、Windows、UNIXを含む全サーバ数は1万8502台。Linuxサーバは2436台だった。うちウイルス対策ソフトを導入しているのは823台で、Linuxサーバの約33%だった。この結果を基に業種の偏りなどを考慮して推計すると、全国の企業、自治体が導入しているLinuxサーバは約4万台で、ウイルス対策ソフトを導入しているのは25%の約1万台になるという。
調査によると導入されているLinuxサーバの用途は、Webサーバ、電子メールサーバなどのフロント業務やデータベース、ファイル/プリントサーバが多かった。これらはLinuxサーバの60%を占めていて、「すべてウイルス対策が不可欠なサーバ」(ソフォス)。アラン氏は「現状では、Linuxはウイルス感染よりも、Windowsのウイルスを保存し、キャリア(運び手)となってしまうことが危険」と管理者に注意を促している。
(@IT 垣内郁栄)
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ソフォスの発表資料
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