シックス・アパート、Movable Type開発チームの半分を日本に
2005/9/30
米シックス・アパート会長兼CEO バラック・バーコビッツ氏 |
シックス・アパートは9月29日、ブログを構築するためのサーバソフトウェア「Movable Type 3.2 日本語版」をリリースしたと発表した。最大の特徴はスパムフィルタのプラグインを標準搭載した点。プラグイン開発元のネットスターが、不適切なトラックバックやコメント書き込みを行っているブログページの収集を行い、収集したページを専任スタッフの目視でカテゴリ分類し、Movable Type 3.2の専用プラグイン向けURLデータベースとして配信する。そのほか、タブ型メニューの採用によるユーザーインターフェイスの改善やアップデート作業の簡素化、システムの運用管理機能の向上を実現している。
同社では、スパム対策やセキュリティ対策強化の分野で提携パートナーとの協業を視野に入れた製品開発を進めている。ネットスターとの提携はその第1弾という位置付けだ。Movable Typeの開発チームの半分を日本に置き、日本法人の執行役員 平田大治氏をテクノロジ担当のバイスプレジデントとするなど、開発面における日本の役割が増しつつあるようだ。
来日した米シックス・アパート会長兼CEO バラック・バーコビッツ(Barak Berkowitz)氏は「日本でのブログの法人利用は伸びが著しい」とし、ブログビジネスの成功要因として無視できない法人需要の取り込みに対して、日本市場が果たす役割の重要性を指摘した。
日本において法人需要の伸びが顕著な背景を、日本法人の代表取締役 関信浩氏は次のように話す。「日本でブログが普及し始めたちょうどその頃、(ブログビジネスで先行していた)米国で法人需要が伸び始めた。日本の企業は米国の成功事例をうまく利用しただけなのでは」。それに対し、バーコビッツ氏は「日本市場では早い時期から(法人需要向けの)パートナー網を構築していたことに成功要因があるようだ」と分析する。
日本法人では、シックス・アパート製品を利用したシステムの導入や構築を手がけるシステム・インテグレーション企業およびWebサイト構築企業向けのパートナー制度「シックス・アパート プロフェッショナル・ネットワーク(ProNet)」を整備しており、そこには70社以上の企業が登録している。現在、開発者向けのプログラムも準備している。
9月29日、同社とデジタルガレージが業務提携を結んだ。デジタルガレージがシックス・アパートの提供するツールの導入支援や構築などの総合ブログコンサルティング事業を開始する。
(@IT 谷古宇浩司)
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