SOA化は簡単? IBMらが既存ソフトのSOA化作業を検証
2005/10/21
既存パッケージソフトの一部プロセスを対象としたSOA化作業を、イーマニファクチャリング、イーシー・ワン、フェアウェイソリューションズ、日本IBMの4社がモデル的に実施し、その成果物を日本IBMのISV(独立系ソフトウェアベンダ)向けWebサイトで公開した。
4社は、イーマニファクチャリングのSCM製品「e-MFG」およびフェアウェイソリューションズのSFA製品「φ-Conductor」(ファイ・コンダクター)の一部ビジネスロジックをサービス化し、これらの間のやり取りを、エンタープライズ・サービス・バス(ESB)を仲介した疎結合に変更する作業を試験的に実施した。2製品はともにJ2EEベースであり、現状ではEJBバインディングを用いて連携させている。
具体的には、製造業における納期回答機能のビジネスロジックを対象としている。同プロジェクトでは、商品の種類による在庫の引き当て条件の追加に柔軟に対応できるようにすることを目的として設定。日本IBMのWebSphereおよびRationalのツールを用いて作業を実施した。
今回のプロジェクトに参加したソフトウェア開発企業、イーシー・ワンの社長である最首英裕氏は、「J2EEアプリケーションのサービス化自体は非常に簡単。しかし受け渡されるデータのフォーマット変換をどう定義するかが問題」と話す。フォーマット変換機能の実装場所については、WebSphere Application Server V6.0でESB機能を提供している「サービス統合バス」(SIBus)の機能を用い、どちらのソフトにも手を加えずに行うことが可能になったという。
発表された成果物は、ソリューションの概要説明、実装に必要なスキル、作業時間の見積もり用ツール、実装チェックリスト、サンプルコードなどから成っている。
(@IT 三木泉)
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イーシー・ワンの発表資料(PDF)
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