「3つの賭けの1つ」、BEAがSIPプラットフォームの新版

2005/10/26

 日本BEAシステムズは、通信業界に向けた同社のIPマルチメディア・アプリケーションサーバ・ソフトウェアの新バージョン、「BEA WebLogic SIP Server 2.1」を発表した。J2EE、SIP(Session Initiation Protocol)、IMS(IP Multimedia Subsystem)を統合的に提供する業界初のアプリケーションサーバだとしている。

 WebLogic SIP Serverは、J2EEをベースとした同社のWebアプリケーションサーバにSIPサーバ機能を搭載し、HTTPとSIPを活用したアプリケーション環境を提供する製品。これをベースとして、IP電話からマルチメディアのチャット、ビデオ会議、プッシュトーク、ネットワークゲームなど、さまざまなSIPによるアプリケーションを携帯電話やPDA、PCなどに提供することができる。

BEAのシニア・バイスプレジデント兼CMO、マージ・ブレヤ氏

 今回発表された新バージョンでは、これまでのJ2EEとSIPに加え、次世代移動体通信のための標準であるIMSをサポートしているほか、クラスタリングへの対応で可用性を向上、さらにSIPエンジンのチューニングで高速化を図っている。

 BEAは、AquaLogicを通じてSOAインフラの展開を進めているが、WebLogicでは「これまで考えられなかった分野に適用範囲を広げていく」と、同社の最高マーケティング責任者であるマージ・ブレヤ(Marge Breya)氏は話す。この新しい分野の1つがSIPだ。

 WebLogicはすでに通信事業者のバックオフィス・システムで利用されているが、BEAはこれら事業者が今後、マルチメディア・アプリケーションに力を入れていかざるを得ない点に着目し、この市場の開拓を狙っている。同社は「BEA WebLogic Communications Platform」として、このWebLogic SIP Serverやアクセス制御/QoS管理の「BEA WebLogic Network Gatekeeper」を統合ソリューションの形で展開していく。

 ブレヤ氏は、「WebLogic Communications Platformは、AquaLogic、RFIDと並んで、BEAにおける3つの大きな賭(か)けの1つ」と話し、BEAがこの分野に本腰を入れていることを強調した。

(@IT 三木泉)

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日本BEAの発表資料

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