コンピュータ・アソシエイツあらためCA、統合とオープンで勝負
2005/12/16
米CAのCEO兼社長であるジョン・スウェインソン(John Swainson)氏が来日、生まれ変わったCAの方向性や戦略を報道関係者に説明した。
米CAのCEO兼社長ジョン・スウェインソン氏(右)とアジア太平洋・日本地域担当シニア・バイス・プレジデントのジョン・リューベン氏(左) |
コンピュータ・アソシエイツは2005年11月に通称名をCAに変更、ロゴを改め、”Believe Again”をメッセージとしたマーケティング・キャンペーンを開始した。「コンピュータ・アソシエイツという名前はコンピュータ製造会社に聞こえるなど、紛らわしかった。過去との継続性を保ちながら、新たなリーダーシップと戦略を示すために、CAに変えた」(スウェインソン氏)。正式な社名も数カ月以内に変更の予定だ。
製品ビジョンとしてCAが11月に打ち出したのは「Enterprise Information Technology Management」(EITM)。
各管理製品が高いモジュラー性を持ちながら、共通の基盤で緊密に連携することにより、(管理という側面から)企業内で起こっているすべてのことが見えるようにすることが目的だ。事後の対応に終始するのでなく、トラブルの予測によって事前の対応が図れることを目指している。「ユーザー企業も、EITMを自社のIT戦略として採用すべきだと思う」とスウェインソン氏は語った。同時に、CA製品を使い始める際の敷居を従来よりも低くしたという。
CAではまた、自社の既存製品や他社の製品が顧客企業に存在することを認め、積極的な共存を図っていくという。同社ではIBM TivoliやHP OpenViewとのコネクターを用意しており、さらに標準化にも関与していく。
新生CAは、システム管理をコア・コンピタンスとして追求していく。セキュリティも重要な管理対象分野だが、外部からの脅威への対処ではなく、システム管理と相性のよいアイデンティティ管理に注力するという。
新体制の下で、同社は日本市場への取り組みもさらに強化していく。アジア太平洋・日本地域担当のシニア・バイス・プレジデントであり、12月2日付けで日本ジャパンの暫定社長に就任したジョン・リューベン(John Ruthven)氏は、今後、より多くの製品で日本語版を提供できるようになるとし、国内における人員の拡充とパートナーシップ強化を推進していきたいと語った。
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