「狼になる」、2006年のエクストリーム

2006/1/19

エクストリーム・ネットワークスの井戸直樹社長
   エクストリーム ネットワークスは2006年、メトロイーサネット市場と企業ネットワーク市場の双方でサービス指向の新製品を投入し、ソリューションとしての製品提供を強化する。

 同社が1月18日、報道関係者を対象に行った2006年の戦略発表で、同社社長の井戸直樹氏は、米エクストリーム ネットワークスが第1四半期に次世代メトロイーサネット・スイッチをリリースし、さらに第3四半期には機能性を高めたエンタープライズ向けスイッチを発売する予定であることを明らかにした。メトロイーサネットの新製品は、同社のフラッグシップ製品であるBlackDiamond 10Kシリーズと比較する半分程度のサイズでありながら、きめ細かな通信品質制御機能を備え、従来の802.1qで構成可能なバーチャルLAN数の上限である4096を大幅に超えるバーチャルLAN数をサポートする。一方、エンタープライズ向け新製品では、セキュリティ機能が強化されるほか、IPv6のハードウェア処理も改善されるという。

 エクストリームの製品のソフトウェア的なベースとなっているのはスイッチ用OSの「ExtremeXOS」。同社製品が従来ベースとしていたExtremeWareを根本から書き直したExtremeXOSはモジュラー性が高く、機能の改善や追加が容易で、オープンなAPIを通じた他社製品との連携のしやすさも大きな特徴という。

 ExtremeXOSの連携機能を活用した例としては、アバイヤのIP電話製品との連携が挙げられる。アバイヤのIP電話機が接続されると、エクストリームのスイッチ側でこれを自動的に検知し、ネットワークケーブルを通じた給電(PoE)が自動的に行われる。さらに、ネットワークの特定部分で許容範囲を超えるジッタや遅延が発生すると、この箇所を避けてIP電話トラフィックをルーティングすることが可能になっているという。セキュリティでは、エクストリームのセキュリティ対策製品である「SENTRIANT」とスイッチの間の連携により、危険度が高いとスイッチが判断したトラフィックをミラーポート経由で自動的にSENTRIANTへ送ったり、逆にSENTRIANTからの指令に従って特定ポートを閉じたり、対象トラフィックを特定バーチャルLANに収容することができる。

 井戸氏は、VoIP、セキュリティの両分野で他の企業とも協力していくほか、これら以外の分野でもExtremeXOSを使った同様なアライアンスを組んでいきたいと語った。

 また、井戸氏は販売戦略についても、「箱のまま流していれば価格競争に巻き込まれるだけ。得意な技術を推進していく必要がある」とし、販売代理店との協業関係も深めていくことを強調した。

 井戸氏は、2006年のエクストリーム・ネットワークスについて、「アイデアを持ち、スピードとチームワークを生かしてチャレンジする狼のような存在になりたい」と話した。

(@IT 三木泉)

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