コンテンツセキュリティが目立つNET&COM

2006/2/2

NET&COMは2月3日まで開催

 東京ビッグサイトで2月1日、IT関連展示会の「NET&COM」(主催:日経BP社)が開幕した。情報漏えい対策をはじめとしたコンテンツセキュリティ関連の製品・サービスが目立つ。

 キヤノンシステムソリューションズとサーフコントロールジャパンは2月1日、中堅以下の企業をターゲットとしたスパムメール・フィルタリング装置、「GUARDIANBOX SpamFilter」をダブルブランドで2月に発売すると発表した。参考価格は500ユーザーまでのライセンスで168万円(消費税別)と、価格を抑えていること、そして管理やレポートの画面が分かりやすい点が大きな特徴。キヤノンシステムソリューションズは、GUARDIANBOXシリーズとして、URLフィルタリングの専用装置を発売済みだが、第1四半期中にはWeb/電子メール監視の専用装置も発売の予定。

 コネクタスは、電子メールの監査と保存に焦点を当てたアプライアンスを出展した。「メールタンク」という製品で、ネットワーク上に流れる送受信メールを傍受し、自動的に保存するとともに、IMAP対応メールソフトを使って容易に監査ができるようにしている。「メールタンク」に保存された電子メールデータは、任意の記憶媒体に簡単な操作でバックアップを取ることができる。

 「メールタンク」シリーズには、事前設定のポリシーに基づいて、危険と判断した送信メールを保留する機能を備えた「メールタンク PHORENSIUM(フォレンジアム)」もある。ポリシーは部署やプロジェクトなどのグループ単位で設定でき、管理作業もグループ単位で分担することができる。この製品を使って送信メールの監査と保存を行うASPサービスを、2005年11月より日本ユニシス情報システムが提供している。保存期間はニーズに合わせて設定できることから、電子メール保存義務が課せられている金融業界などから引き合いがあるという。

 オーク情報システムは、社内から外部に対して送信されたデータを包括的に保存し、後に必要に応じて検索することのできるアプライアンス、「NetEvidence」を出展。現在、電子メールのほか、Webアクセス、掲示板への書き込みを記録することができる。まもなくFTP、telnetにも対応の予定。

 エム・ファクトリーは、2005年12月に発売した、ユーザー用PCにおける周辺機器利用を集中的に制御することで、情報漏えいを防止するソフトウェア、「Safend Auditor」と「Safend Protector」を出展した。各PCのCD-RドライブやUSBメモリの利用を禁止する、あるいはリードオンリーにするといった制限を可能にする製品だ。

 同製品では、各PCのレジストリをスキャンすることで過去の周辺機器利用状況を把握できる。これにより、部署や仕事の内容に基づいて端末グループを設定し、各グループに別個のポリシーを適用。また、USBメモリなどの個体IDを用いた接続制限もできる。エム・ファクトリーによると、クレディ・スイス生命保険がこの製品を1300台のPCに採用するという。

[関連リンク]
キヤノンシステムソリューションズ
サーフコントロールジャパン
コネクタス
オーク情報システム
エム・ファクトリー

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