au、ウォークマンケータイなど投入でブランドをさらに強化

2006/5/23

 KDDIは5月22日、ウォークマンケータイを含む7機種の新端末を発表した。新製品では、デザインと機能に「プラスアルファ」を与えることに重点を置いたという。

 7機種のうち、KDDIが特に「コンセプチュアルなモデル」として重点的に紹介したのは、ソニー・エリクソンの「ウォークマンケータイW42S」とカシオ計算機の「G’zOne W42CA」。それぞれのブランド力を最大限に活用し、auのブランドとの相乗効果を狙っているのが特徴だ。

ウォークマンケータイW42S

 ウォークマンケータイは、ソニー・エリクソンが海外で2005年8月に投入以来、8カ月で550万台以上を売り上げたという人気製品を、初めて国内市場に持ち込んだもの。ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの常務取締役営業本部長石塚幸一氏は、「音楽プレーヤーで最初に思い浮かべるブランドはウォークマンあるいはソニー、音楽で最初に思い浮かべる携帯電話会社はau、音楽ケータイで最初に思い浮かべるのはソニー・エリクソン」と、最強のブランドの組み合わせによる音楽ケータイ機種を提供できると話した。

 一方、当初「Gショックケータイ」として知られた耐水性、耐衝撃性に優れる人気端末シリーズをWIN端末に持ち込んだカシオ計算機は、同シリーズの特徴を継承しながらも、WIN端末対応でアンテナの増加の関係からケースの材質を変えたり、外部メモリへの対応のため、防水方法を変更するなどさまざまな工夫を盛り込んだ点をアピールした。

G’zOne W42CA

 これらのブランド力を生かした端末のほか、auの新端末では音楽と映像をさらに強化したという。

 音楽では、「着うたフル」が累計4700万ダウンロードを記録したが、ユーザーが音楽ケータイに望むことのトップはデザインと連続再生時間であることから、今回の新端末で最長約30時間の再生を実現するモデル(ウォークマンケータイW42S)を投入、さらにLISMO対応機種を今回5機種投入したことで13機種とし、音楽の楽しみ方やデザインの選択肢を増やしたという。

 映像では、FIFAワールドカップの開催に伴うケータイでのテレビ視聴ニーズの拡大に備えるため、ワンセグ対応機種とアナログ地上波放送対応機種の2種類を投入した。

 これらのさまざまな機能とデザインを持った端末ラインアップを通じ、ユーザー1人1人のこだわりに応えられる多様性を確保したという。

 au事業本部長の河合徹氏は、auが3年連続純増ナンバーワンを獲得できたのは、幅広い端末ラインナップ、魅力的なコンテンツ、リーズナブルな料金体系の3点がユーザーによって総合的に評価されたためであるとし、2006年11月に開始が予定されているケータイ番号ポータビリティへの対応でも、これらの点を継続的に訴求していくと語った。

(@IT 三木泉)

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KDDIの発表資料

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