個人情報を渡さなくても認証が可能な技術の実用化へ、NEC
2006/7/19
NECは7月18日、世界最小のデータ量・世界最小計算量のプライバシー保護型認証方式を体現する曲線を発見し、同認証方式が実用化可能であることを実証したと発表した。
同認証方式は、利用者が特定グループに所属していることの証明とプライバシー保護とを世界最小データ量・世界最小計算量で実現する認証方式。グループ署名(ある権限を持つグループに所属しているかどうかを認証する技術)と呼ばれる方式の一種。今回の成果で、プライバシー保護型認証方式が具体的なアルゴリズムとして完成したため、実用化フェイズへ移行、同社では今後2年以内のサービス・製品への搭載を目指し、研究開発を進めていく。
この認証方式は、名前やIDといった個人を特定する情報を用いずに、認証対象がグループに属しているかどうかを確認することができる。また、特定の管理者のみが、認証された個人が誰であったかを認証記録から特定することができる。形態電話のような小型機器への応用も視野に入っている。
従来の認証方式では、例えばクレジットカード決済の場合、個人情報をオンラインショッピング事業者に渡す必要があったが、この認証方式を使用するとオンラインショッピング事業者は個人情報を見ることなく、特定のクレジットカード会社と契約している会員であることを確認できる。これにより、事業者が個人情報を保存したり、管理するリスクを軽減することができる。
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