「次世代SCMに欠かせない」、i2がマスターデータ管理を本格展開
2006/8/24
i2テクノロジーズ・ジャパンは8月23日、複数の業務アプリケーションやワークフローのデータを一元管理するソリューション「i2 MDM(Master Data Management)」を国内で本格展開すると発表した。国内企業に内部統制を強化する動きがあり、データを一元管理するMDMが注目を集めている。i2のビジネス オプティマイゼーション サービス ディレクター 本間茂樹氏は、「サプライチェーン・マネジメント(SCM)は業務プロセスの上流から下流までを最適化する必要があり、i2にはデータとプロセスに関するノウハウがある。そのノウハウをi2 MDMに生かす」としている。
i2のビジネス オプティマイゼーション サービス ディレクター 本間茂樹氏 |
i2は次世代のSCMを構築する基盤としてSOA技術を生かした「i2 アジャイル・ビジネス・プロセス・プラットフォーム」(ABPP)を提唱している。i2 MDMはその一部を構成するソリューション。本間氏は「データ、プロセス、KPIが次世代SCMには欠かせない」と指摘し、ABPPがその管理基盤として機能すると説明した。
本間氏は「いままでは単発のソリューションが中心だったが、重要なのはデータやプロセスの管理基盤。i2のほかのソリューションの付加価値を高め、他社の製品を有効に利用するためには欠かせなくなる」とも話した。
i2 MDMは「ソフトウェア」と「ドメイン」「サービス」「コンテンツ&パートナーサービス」の4項目で構成。ソフトウェアはMDMを機能させるための製品。データモデルの設計からユーザー・インターフェイスの開発、ドキュメンテーションなどを行う開発環境「i2 Studio」も提供する。ドメインはデータモデルや業務フロー、テンプレートなどi2のノウハウを集約する。サービスはコンサルティングを中心にデータのクレンジングなどを行う。IBMやアクセンチュアと協力して提供する。
価格は最小構成で2000万円。すでに一部で導入が始まっていて、年内に10社の採用を目指す。本間氏は「プロセスを重視する点がほかのベンダとは異なる。顧客の課題を聞き、解決策を提示するコンサルティングベースの販売を中心に行う」と話した。
(@IT 垣内郁栄)
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i2テクノロジーズ・ジャパンの発表資料
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