ヤフーがウィジェット開始、開発ツールや日本語開発ガイドも提供

2006/9/5

 ヤフーは9月4日、PCのデスクトップに表示するインターネット連動型のミニアプリケーション「Yahoo!ウィジェット」を提供開始した。Webブラウザを立ち上げることなく、電子メールやスケジュールを確認できる。Yahoo!JAPAN内にウィジェットや、ウィジェットの開発ツールをダウンロードできるWebサイトを同時に開設した。

ヤフーが配布する「Yahoo!地図ウィジェット」。クリックで拡大します

 ウィジェットを動作させるための「Yahoo!ウィジェットエンジン」は米ヤフーと共通。米ヤフーは2005年7月、ウィジェットエンジンの「Konfabulator」を買収し、「Yahoo! Widgets」として提供している(参考記事)。

 ユーザーはYahoo!ウィジェットエンジンをインストールすることで、ヤフーのWebサイト「Yahoo!ウィジェット」からダウンロードしたウィジェットを利用できる。Yahoo!ウィジェットにはウィジェットギャラリーがあり、時計やカレンダーなどのウィジェットをダウンロード可能。Yahoo!JAPANのサービスと連動し、Yahoo!メールアドレスに届いた電子メール数を表示するウィジェットや、地図情報、検索などのウィジェットもある。エンジンが共通のため、米ヤフーの「Yahoo! Widget Gallery」に掲載されているウィジェットをダウンロードして使うこともできる。

 ヤフーが期待するのはデベロッパによるウィジェット開発。Yahoo!ウィジェットは開発者向けにウィジェットファイルを開発するためのコマンドラインツール「ウィジェットコンバーター」や日本語のレファレンスガイド、チュートリアルを公開。開発したウィジェットはYahoo!ウィジェットで公開・配布できるようにしている。開発者向けのコミュニティも用意する。

(@IT 垣内郁栄)

[関連リンク]
ヤフーの発表資料
Yahoo!ウィジェット
Web 2.0技術ポータル

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