日本HPとBEA、企業間でのRFID活用を目指す「RFID 2.0」発表
2006/9/6
日本ヒューレット・パッカードと日本BEA(以下、HPとBEA)は9月4日、企業がITシステムにRFIDを組み込んで利用するための新しいアーキテクチャ「RFID 2.0」を発表した。従来の事業単位でRFIDを活用していたアーキテクチャを「RFID 1.0」とし、さらに一歩進み企業全体や企業間にわたるRFIDの活用を目指すアーキテクチャを「RFID 2.0」として両社で普及を目指す。
日本ヒューレット・パッカード マーケティング統括本部 HPサービスマーケティング本部 本部長 松本健平氏 |
RFID 2.0とは、現在市場での利活用が進んでいる事業単位でのRFIDから一歩進んで、企業全体での活用や、企業間をまたがった利用やワールドワイドにおけるRFIDの利用を視野に入れたアーキテクチャ。HPとBEAが携わっている「EPCglobal Network」を活用したRFID利用基盤アーキテクチャを開発し、RFIDを利用したリアルタイムな情報管理の仕組みなどの構築を目指す。
具体的には、「HP RFID Noisyラボ・ジャパン」や「HP SOAコンピテンシー・センタ」などの施設を活用するほか、両社の約10名のスタッフが推進メンバーとしてかかわる。RFIDを活用した企業システムの設計や開発のための標準アーキテクチャの検討や策定を行うほか、ユーザー向けのデモコンテンツの開発、アーキテクチャを実際のシステムに適用するための技術的検証を継続的に実施し、ホワイトペーパーや方法論の開発などを行っていく。
日本ヒューレット・パッカード マーケティング統括本部 HPサービスマーケティング本部 本部長 松本健平氏は、「当社のRFIDラボを訪問したユーザーから寄せられた意見の中には、『デモを見てRFIDが読めることは分かったけど、それをビジネスにどう連携させればよいのか』といった声が多かった。これからは、この点をどう解決し、顧客にアピールできるかがポイントになってくる。当社とBEAはRFID 2.0の取り組みの中でこの問題を解決していきたい」と語った。
(@IT 大津心)
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日本HPの発表資料
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