AjaxでWebブラウザ上にOS再現

Webデスクトップ「StartForce」がベータに、新ワープロ搭載

2006/11/10

 フュージョン・コミュニケーションズ子会社のフュージョン・ネットワークサービスは11月10日、Web上に仮想デスクトップを構築する「StartForce」のベータ版を公開した。StartForceはAjax技術を使ってWebブラウザ上にOSを再現するサービス。ベータ版ではMicrosoft Wordの文書フォーマット「.doc」と互換性がある文書作成アプリケーションを追加した。

 追加したのは文書作成が可能なアプリケーション「Startforce Writer」。.docのほかに「.rtf」「.odt」「.txt」のファイルを読み込んで編集、保存できる。StartForceはオンラインストレージ機能があり、作成したデータはオンライン上に保存する。ローカルからオンラインストレージへのアップロード機能、オンラインストレージからローカルへのダウンロード機能がある。ベータ版ではオンラインストレージ上のファイルに対して、右クリックするだけでフォーマットを.docや.rtf、.zip(圧縮)に変換できる機能も搭載した。

startforce01.jpg 「StartForce」の利用画面

 また、XMPPプロトコルを採用し、1つのアプリケーションで「MSNメッセンジャー」「Yahoo!メッセンジャー」「Google Talk」「AIM」「ICQ」が利用できる「StartForce Messenger」を搭載。チャットの履歴をオンラインストレージ上に保存することもできる。さらにStartForceを運用するサーバ、ネットワーク環境も増強し、スムーズに利用できるようにした。ログオフ時のデスクトップの状態を保持し、次回ログオン時に再現する機能も搭載し、利便性を高めた。

 StartForceは今年5月にアルファ版を公開。8月には開発フレームワーク「StartForce API」を公開し、StartForceで稼働するアプリケーションの募集を始めた。

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(@IT 垣内郁栄)

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