製造業のグルーバルSCMを最適化

EDIから戦略的B2Bへ、GXS

2006/11/15

 GXSは11月15日、B2B-ECアウトソーシングサービス「GXS Managed Service」を発表した。国内、国外双方の電子商取引をサポートするほか、あらゆる業界、標準のフォーマットをカバーするのが特徴。受発注データ処理の管理を一括受託することで、取引業全般の可視化を促進する。製造業を中心に、世界で150社の顧客が利用している。

gxs01.jpg 米GXS Trading Grid and Integrations Solutions バイスプレジデント ニック・マルケッティ氏

 企業間電子商取引(B2B)の現状の課題として同社が指摘するのは大きく3つ。データフォーマットや通信プロトコルの混在。独自フォーマット対応による取引先ごとの対応の必要性。異業種参入、異業種取引件数の増大による複雑さ。このような状況において「自社対応」はほとんど限界にきており、同社としてはアウトソーシングによる「外部連携型」を勧める。

 「GXS Managed Service」は、世界中に拠点を持つ企業の“グローバルSCM”の最適化を目指す日本の製造業を主なターゲットとする。企業間電子商取引に必要なすべてのプロセスを顧客に代わってGXSが管理する。例えば、取引先との受発注データの処理やシステム構築と運用、電子商取引コミュニティや標準書式の変化への対応、新技術の導入など業務の効率化にかかわる部分がアウトソーシングサービスとしてメニュー化されている。

 「調達から支払いまでのプロセスを可視化できる」(米GXS Trading Grid and Integrations Solutions バイスプレジデント ニック・マルケッティ氏)点が、顧客企業にとっては大きな価値であるとする。

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(@IT 谷古宇浩司)

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