Itanium 2サポートは継続

Itanium 2搭載ACOS、最大48CPU搭載可能の拡張性が自慢

2006/11/16

 NECは11月16日、基幹業務サーバACOSシリーズの大型機「i-PX9000 モデル A200」を発売した。同じモデルは「i-PX9000」において、1筐体(きょうたい)で最大48CPUを搭載可能にした。拡張性は従来機種の2倍となる。

acos01.jpg 「i-PX9000 モデル A200」の外観

 新製品は、最下位機種「i-PX9000/A212」から最上位機種「同/A2GZ」の16機種。プロセッサにはインテルの「デュアルコア インテル Itanium 2 プロセッサ 9000番台」(コード名:モンテシート)を搭載、毎秒10ギガビットのデータ転送性能の最先端光コネクタを採用することで、性能の向上を図った「拡張記憶装置」がついている。業務負荷に応じて処理能力を自律制御する「ワークロードマネージャ機能」といった新機能も追加した。

 同社の独自OSである「ACOS-4/VX」のほか、「HP-UX 11i v2」「RedHat Enterprise Linux v4」「WindowsServer2003」の複数OSを搭載できる。

 標準レンタル料金は月額1230万円から。出荷時期は2007年3月20日。同社では今後3年間で400台の販売(同社 執行役員 伊藤行雄氏)を見込んでいる。

 今回発表した製品は、NECの独自規格メインフレーム機ACOSシリーズを、標準規格の技術を活用して設計し直したもの。販路は、従来からACOSを基幹業務システムの中心ハードウェアとして活用している企業や官公庁である。3年間で400台の販売目標は、製品が製品だけに、挑戦的な数字ではない。むしろ、顧客の既存資産をオープン系システムに安全に移行させるための受け皿という位置付けがある。

 CPUにはインテルのデュアルコア Itanium 2を採用しているが、「技術的にはXeonでも対応可能」(伊藤氏)。ただし、同社にそのような計画はなく、「拡張性性能や信頼性という観点からみれば、(Xeonよりも)Itanium 2の方が優れている」(伊藤氏)として、今後もItanium 2サポートを継続していくことを強調した。

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(@IT 谷古宇浩司)

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